笠原将弘の「鶏と冬瓜の甘辛煮」レシピ!秋の食卓を豊かにする絶品おかず
2024年9月24日放送のフジテレビ【ノンストップ!】の「笠原将弘のおかず道場」では、和食の名人、笠原将弘さんが「鶏と冬瓜の甘辛煮」を紹介しました。秋が深まるこの季節にぴったりの、鶏肉と冬瓜を使った心温まる一品です。冬瓜のほのかな甘みと、鶏肉の旨味が甘辛いタレと絶妙に絡み合い、食欲をそそる仕上がりとなっています。
シンプルな食材で作りやすく、食卓を彩る一品として、ぜひ試してみてください。
この記事のハイライト
- 鶏肉と冬瓜の絶妙な組み合わせ:甘辛いタレで煮込むことで旨味が凝縮された一品
- 簡単な手順で本格的な味を再現:手軽に作れるのに、しっかりした味わいが特徴
- 細切り冬瓜のさっぱりアクセント:酢で和えた冬瓜が、甘辛煮に爽やかさをプラス
【ノンストップ!】笠原将弘が伝授する秋の味覚「鮭ナス丼」と「ナスのなめろう」の作り方・レシピ|2024年9月17日放送
材料と下ごしらえ
まずは材料を確認して、下ごしらえをしっかり行いましょう。特別な食材はなく、家庭にある調味料で本格的な和食が楽しめます。
材料(4人分)
- 鶏モモ肉:2枚(約400g)
- 冬瓜:1/6個(約500g)
- エリンギ:2本
- ゴマ油:大さじ2
- 塩:少々
A(調味料)
- だし汁:2カップ
- しょうゆ:大さじ3
- 砂糖:大さじ3
- 酒:大さじ3
B(酢の物用調味料)
- 酢:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 塩:小さじ1/2
調理手順
1. 冬瓜の下ごしらえ
- 冬瓜は皮が硬いので、ピーラーで厚めに皮をむきます。皮を厚めにむくことで、煮込んだ時に柔らかくなりやすく、口当たりも良くなります。
- 冬瓜の1/6個を使用しますが、そのうち2/3量は3cm角の大きさにカットし、残りの1/3量はマッチ棒くらいの細さに切ります。
- 3cm角に切った冬瓜は、沸騰したお湯でさっと下ゆでし、湯を切っておきます。この下茹でを行うことで、煮込んだ際に冬瓜の食感がより一層柔らかく仕上がります。
2. 鶏肉とエリンギの準備
- 鶏モモ肉は一口大にカットし、塩を軽く振っておきます。鶏モモ肉を使うことで、煮込んでもパサつかず、ジューシーさが保たれます。
- エリンギも鶏肉と同じくらいの大きさに切っておきます。エリンギは煮込んでも歯ごたえがしっかり残るので、煮物の食感のバランスを取るのに最適なキノコです。
3. 炒めて旨味を引き出す
- フライパンにゴマ油を中火で熱し、鶏モモ肉を加えて炒めます。この段階でしっかりと焼き色をつけることで、鶏肉の旨味が引き出されます。
- 鶏肉に火が通ったら、エリンギと3cm角に切った冬瓜を加え、全体に油が回るまでさらに炒めます。ここで油をなじませることで、煮込む際に調味料がしっかりと染み込みます。
4. 甘辛だれで煮込む
- 炒めた具材にAの調味料(だし汁、しょうゆ、砂糖、酒)を加え、ひと煮立ちさせます。
- 煮立ったらアクを取り除き、アルミホイルで落とし蓋をします。この落とし蓋をすることで、具材全体に均等に火が通り、味がしっかりと染み込みます。
- 弱火にして約20分間、じっくりと煮込みます。冬瓜が柔らかくなるまでしっかり煮込むのがポイントです。
5. 酢の物を作る
- 細切りにした冬瓜をボウルに入れ、Bの調味料(酢、砂糖、塩)を加えて軽く和えます。この酢の物は、甘辛く煮込んだ煮物にさっぱりとしたアクセントを加えるために使います。
- 少し置いて、冬瓜に調味料を馴染ませておきます。
6. 盛り付けと仕上げ
- 煮込んだ鶏肉と冬瓜が柔らかくなったら、強火にして煮汁を少し煮詰めます。煮詰めることで、甘辛だれが具材にしっかり絡み、濃厚な味わいになります。
- 器に盛り付け、最後に酢の物として和えた細切り冬瓜を上にのせて仕上げます。このさっぱりとした冬瓜が、全体の味わいを引き締め、見た目にも美しい一品に仕上がります。
このレシピのポイントとアレンジ
- 冬瓜の下ごしらえ
冬瓜は煮崩れしやすい食材ですが、皮を厚めにむいて下ゆでを行うことで、煮崩れしにくく、口当たりも良く仕上がります。下ごしらえのひと手間が美味しさを左右します。 - 甘辛だれで煮込むコツ
鶏肉をしっかりと炒めてから煮込むことで、旨味が凝縮され、煮物全体にコクが出ます。煮込む際には、アルミホイルの落とし蓋を使うことで、具材にしっかりと味を染み込ませることがポイントです。 - さっぱりとしたアクセント
このレシピでは、酢で和えた細切り冬瓜を最後に加えることで、甘辛い味わいにさっぱりとしたアクセントをつけています。酢の物は冷たくして添えると、より清涼感が増します。
鶏と冬瓜の甘辛煮に合うペアリングとサイドディッシュの提案
ここからは、私からの提案です。鶏と冬瓜の甘辛煮は、優しい甘辛い味わいとしっかりとした旨味が特徴の煮物料理です。この料理を中心に、バランスの取れた和食の食卓を楽しむために、以下のペアリングやサイドディッシュを提案します。
どれも簡単に準備でき、甘辛煮の風味を引き立てる一品となります。
1. 相性抜群のご飯
煮物には欠かせないご飯ですが、鶏と冬瓜の甘辛煮には次のようなご飯がぴったりです。どれも煮物のタレが絡みやすく、食感や味わいを補完する選択肢です。
- 白ご飯
定番ですが、鶏と冬瓜の甘辛ダレがしっかり絡む白ご飯は間違いなく美味しい組み合わせです。あっさりとした白米が甘辛煮の濃厚な味わいを引き立て、箸が進む組み合わせです。 - 玄米や五穀米
健康志向の方には玄米や五穀米もおすすめです。少し硬めに炊いた玄米や五穀米は、鶏モモ肉の柔らかさや冬瓜のほろっとした食感とコントラストを生み、食べごたえがあります。特に甘辛の煮汁と相性が良く、和食の風味が一層際立ちます。 - 雑穀ご飯
数種類の穀物を混ぜた雑穀ご飯は、プチプチとした食感がアクセントとなり、鶏肉やエリンギの柔らかさと絶妙にマッチします。栄養価も高く、健康的な食事として楽しめます。
2. 汁物のおすすめ
煮物と一緒に、汁物を合わせると、口の中がさっぱりして箸休めにもなります。次のような汁物が甘辛煮とバランスを取ってくれます。
- 味噌汁(具:豆腐とわかめ)
シンプルな豆腐とわかめの味噌汁は、鶏と冬瓜の甘辛煮の濃厚な風味を和らげ、口の中をリフレッシュさせます。具材はシンプルに抑えて、煮物とのバランスを大切にしましょう。 - 澄まし汁(具:きのこ類)
エリンギを使った甘辛煮との相性を考え、しめじや椎茸などを使った澄まし汁もおすすめです。透き通っただしが甘辛煮のタレと競合せず、すっきりとした味わいが楽しめます。
3. サラダで軽やかなアクセントを
煮物と合わせると食卓が豊かになるサラダも、さっぱりとしたものが合います。次のサラダは、甘辛煮の濃厚さと対照的に、口当たりが軽く、食欲を促進します。
- 大根と水菜の和風サラダ
シャキシャキとした食感の大根と水菜を使った和風サラダは、さっぱりとした酸味のあるドレッシングと一緒に食べると、甘辛煮の後味をリフレッシュさせます。ゴマやじゃこを加えると、香ばしさもプラスされ、煮物との相性がさらに良くなります。 - 胡麻和えサラダ(ほうれん草、いんげん)
ほうれん草やいんげんを使った胡麻和えサラダは、甘辛煮のタレが濃いので、控えめな味付けで整えるとバランスが取れます。胡麻の香ばしい風味が、全体の味を引き立て、食感の違いを楽しむことができます。
4. 漬物で箸休めを
和食には欠かせない漬物も、鶏と冬瓜の甘辛煮との相性が良いものを選ぶことで、食事全体のバランスが取れます。
- 浅漬け(きゅうりと白菜)
さっぱりとしたきゅうりや白菜の浅漬けは、甘辛い煮物の後味をさっぱりと洗い流してくれます。シンプルな塩漬けや、ゆずを効かせた浅漬けにすることで、爽やかな風味がプラスされ、食欲が進みます。 - しば漬け
しば漬けの酸味と紫蘇の香りは、甘辛煮の濃厚な風味を中和し、さっぱりとした後味を楽しむことができます。少量を添えるだけで、箸休めに最適です。
5. デザートの提案
食後のデザートとして、煮物とのバランスを考えた軽めの和風デザートがぴったりです。
- 柚子シャーベット
煮物の後に、爽やかな柚子の風味を楽しめるシャーベットを添えることで、食事の余韻が一層引き立ちます。甘さ控えめで、口の中をさっぱりとリセットしてくれます。 - ほうじ茶アイス
ほうじ茶の香ばしさと、甘辛煮の風味がよく合います。煮物の後に、まろやかで優しい味わいのほうじ茶アイスを食べることで、食事全体がバランス良く締まります。
笠原将弘さんの多彩なキャリアと受賞歴
笠原将弘さんは、日本の著名な料理人、文化人、タレント、料理本作家、そしてYouTuberとして幅広く活躍しています。彼は、1972年9月3日に東京都品川区で生まれ、実家は「とり将」という焼き鳥店を営んでいました。この家庭環境が、彼の料理に対する情熱を育んだといえるでしょう。
料理人としてのキャリア
笠原さんの料理人としてのスタートは、名店「正月屋吉兆」での修行です。高校卒業後、彼はここで9年間にわたり日本料理の技術を磨きました。その後、父親が亡くなったことをきっかけに、実家の焼き鳥店「とり将」を継ぐこととなります。しかし、彼の情熱は焼き鳥だけにとどまらず、2004年には東京・恵比寿に自身の店「賛否両論」をオープン。独自の味覚と感性で作り上げた日本料理が大評判となり、今では予約が非常に難しいほどの人気店となっています。この店では、伝統的な和食に笠原さんの独自のアレンジが加わり、多くの食通から愛される店となっています。
直近の著書『和食屋がこっそり教えるずるいほどに旨い鶏むねおかず』
笠原さんは、数々の料理本を出版していますが、直近の著書として2022年11月に出版された『和食屋がこっそり教えるずるいほどに旨い鶏むねおかず』が大きな話題を呼んでいます。この本では、鶏むね肉を使った簡単かつ美味しいレシピが豊富に紹介されており、料理初心者でも簡単に取り組める工夫が凝らされています。
鶏むね肉は、ヘルシーで価格も手頃なため、家庭料理で多く使われる食材です。しかし、調理法や味付けに工夫がないと、どうしてもパサつきやすい部分もあります。笠原さんのレシピでは、その鶏むね肉をしっとりジューシーに仕上げる方法が丁寧に解説されており、誰でもプロのような仕上がりを目指せます。特に、忙しい家庭でも手軽に作れるメニューが多く、鶏むね肉の可能性を最大限に引き出すアイデアが詰まっています。
数々の受賞歴と評価
笠原さんはその才能と独自のスタイルで、数々の受賞を果たしています。特に注目すべきは、2010年に受賞した「世界料理学会 日本代表賞」です。この賞は、彼の日本料理に対する深い理解と、それをベースにした革新的な料理を評価するものであり、世界的にその名を広めるきっかけとなりました。
また、直近では、著書『和食屋がこっそり教えるずるいほどに旨い鶏むねおかず』が「第10回料理レシピ本大賞<料理部門>」に入賞しました。この賞は、優れたレシピ本を選出する権威ある賞であり、笠原さんのレシピがいかに多くの人々に支持されているかを証明しています。
まとめ:鶏と冬瓜の甘辛煮で秋の食卓を豊かに
【ノンストップ!笠原将弘のおかず道場】で紹介された「鶏と冬瓜の甘辛煮」は、秋にぴったりの味わい深い和食です。鶏肉の旨味、冬瓜のほろっとした食感、そしてエリンギの食感のアクセントが絶妙に調和し、満足感のある一品に仕上がります。さらに、酢で和えた冬瓜が後味をさっぱりと引き締めてくれるので、最後まで飽きずに楽しめます。
このレシピは、家庭で簡単に本格的な味が楽しめるため、ぜひ秋の食材を存分に活かして試してみてください。
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