はじめに
2024年11月22日放送の「ZIP!」では、日本最古の温泉地として名高い道後温泉と、絶景が続くしまなみ海道から3時間10分にわたる全編生中継が行われました。愛媛県松山市にある道後温泉本館は、今年夏に5年半のリニューアル工事を終えて全館営業を再開。歴史的な趣を残しつつ、現代的な快適さを取り入れたその魅力が特集されました。また、しまなみ海道では絶景ハンター春日俊彰さんが、自転車、船、ヘリコプターを駆使して陸・海・空の視点からその魅力をリポート。愛媛ならではのグルメや特産品も紹介され、多くの注目を集めました。
ZIP! 水卜麻美と紅葉の日光アップデート旅♪2024年版 最新サイクリング&グルメスポット特集
🧶今日の#ZIP! は
ZIP!がおじゃまします❣️#RNB南海放送 のみなさまと
愛媛県から全編生中継でした📺約3000年の歴史を誇る
国の重要文化財♨️#道後温泉本館 の前で📸愛媛県のみなさま、
おじゃましました🤲🩵@RNB_wit@mitomeetmeat#水卜麻美 pic.twitter.com/bTPK0Q0Efg— ZIP! 【公式】 (@ZIP_TV) November 22, 2024
道後温泉本館の魅力とリニューアル
3000年の歴史を誇る日本最古の温泉
道後温泉は、3000年以上の歴史を持つ日本最古の温泉地であり、松山市の観光名所として国内外に知られています。その名前は古代の文献にも登場し、多くの伝説や物語とともに人々に語り継がれてきました。特に夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場することで、道後温泉は日本文学の中でも象徴的な存在となりました。この温泉は単に湯を楽しむだけでなく、歴史的・文化的な価値を体感できる場所として、多くの訪問者を魅了し続けています。
5年半にわたる大規模リニューアル
重要文化財である道後温泉本館は、2019年から2024年夏にかけて実施された5年半の大規模工事を経て、全館の営業を再開しました。このリニューアル工事は以下の目的に重点を置いて行われました:
- 重要文化財の保存修理:歴史的建築物としての魅力や価値を維持しながら、現代の観光ニーズに対応。
- 耐震補強:地震への備えを強化し、訪れる人々が安心して楽しめる施設を目指しました。
- 快適性の向上:観光客の満足度を高めるため、空調設備の導入や館内の利便性の向上が図られました。
2階の休憩所では、従来の通路として使われていたスペースを広々とした休憩エリアに改装。障子を活用した意匠を残しつつ、壁を追加することで耐震性が強化されています。また、エアコンの導入により、一年を通じて快適な室温で過ごせるようになりました。
道後温泉本館の特別な体験
本館では、その特別な歴史と文化を体感できるさまざまな体験を提供しています。
1. 霊の湯:皇室専用の浴室
「霊の湯(たまのゆ)」は、道後温泉本館内にある特別な浴室で、皇室専用として設けられています。この浴室は、昭和天皇が訪れた際に実際に使用された歴史的な空間であり、今でもその特別感を味わうことができます。「玉座の間」と呼ばれる専用スペースには、天皇陛下だけが座ることを許された椅子が配置されており、荘厳で気品ある雰囲気が漂っています。このような貴重な施設を見学できる機会は、訪問者にとって非常に価値の高いものとなっています。
2. 刻太鼓:営業開始を知らせる伝統の響き
「刻太鼓(ときだいこ)」は、道後温泉本館で古くから受け継がれている風習の一つです。朝6時、夕方6時、そして正午に、温泉街全体に響き渡るように太鼓が打たれます。この伝統は、温泉街の一日の始まりや終わり、正午の時を訪問者に知らせる重要な役割を果たしてきました。
今回のリニューアルを記念して、「ZIP!」の生中継では水卜麻美アナウンサーが特別に太鼓を叩く体験を行いました。6回打たれる朝の太鼓の音が温泉街全体に響き渡り、その伝統的な音色に多くの視聴者が心を動かされました。この体験は訪れる観光客にも提供されており、道後温泉の文化的な側面を直接感じることができます。
3. しらさぎの間:貸切休憩室と特製スイーツ
道後温泉本館には、プライベートな空間でゆったりと過ごせる「しらさぎの間」という特別な貸切休憩室があります。この部屋は、道後温泉を楽しんだ後に、家族や友人と共にくつろぐのに最適な空間として設けられました。
さらに、「しらさぎの間」を利用する人だけが味わえる特製スイーツ「ゆあがりスイーツ」が提供されます。このスイーツは、愛媛県が誇る柑橘「紅まどんな」をふんだんに使ったもので、瑞々しい果実の甘さと上品な酸味が絶妙なバランスを奏でます。料金は1室6000円で、追加料金として1人あたり大人1300円、子ども650円で楽しむことができます。この限定スイーツは、贅沢で特別なひとときを提供してくれるため、多くの観光客に人気があります。
これらの体験を通じて、道後温泉本館は単なる温泉施設ではなく、日本の歴史と文化を深く味わえる特別な場所として、その価値を一層高めています。
しまなみ海道の絶景とアクティビティ
陸・海・空からの絶景リポート
しまなみ海道は、愛媛県今治市から広島県尾道市を結ぶ全長約70kmのルートで、サイクリングの聖地として国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。「ZIP!」の生中継では、絶景ハンター春日俊彰さんが陸・海・空の多彩な視点から、しまなみ海道の魅力を伝えました。
来島海峡大橋:三連吊橋の圧倒的スケール
来島海峡大橋は、世界初の三連吊橋として知られ、しまなみ海道のシンボル的存在です。高さ180mの主塔頂上からは、瀬戸内海の多島美や今治市街地、大島方面などの絶景を一望でき、特に日の出や夕焼け時の眺めは圧巻。一般の観光客も「塔頂体験ツアー」でこの絶景を楽しむことができますが、日の出の時間帯に登れるのは特別な許可が必要な貴重な機会です。
夕日ストライク:年に2度だけの絶景
「夕日ストライク」とは、主塔の中央に夕日がぴったりと収まる瞬間を指します。この現象は年に2回しか見られない非常に希少なもので、多くの写真愛好家や観光客がその瞬間を一目見ようと訪れます。今回の中継では、この貴重な映像が特別に紹介され、視聴者にとっても感動的なシーンとなりました。
サイクリング体験:しまなみ海道の魅力を体感
しまなみ海道は、日本で唯一自転車専用道路が併設された高速道路を含むルートとして、自転車愛好者にとって理想的な環境を提供しています。各島に設置されたサイクルオアシスでは、休憩やメンテナンスが可能で、初心者から上級者まで楽しめるルート設計が魅力です。また、10月には高速道路を閉鎖して開催される「サイクリングしまなみ」イベントがあり、しまなみ海道全体が自転車一色に染まります。
道の駅よしうみいきいき館での海鮮グルメ
しまなみ海道沿いに位置する「道の駅よしうみいきいき館」は、新鮮な瀬戸内海の幸を楽しめるスポットとして人気です。この道の駅は、サイクリング途中の休憩スポットとしても利用されており、毎年約45万人が訪れるしまなみ海道の名所の一つです。
七輪バーベキュー:地元の海の幸を堪能
名物の七輪バーベキューでは、地元の漁港から届く新鮮な魚介類をその場で焼いて楽しむことができます。アワビ、伊勢海老、緋扇貝、瀬戸貝などの高級食材が揃っており、自分で選んだ食材をその場で焼き上げる楽しさが人気の理由です。特に、アワビのバター焼きや伊勢海老の豪快な炭火焼きは、多くの観光客に支持されています。
無料の魚介類さばきサービス
「道の駅よしうみいきいき館」では、購入した魚介類を無料でさばいてくれるサービスを提供しています。観光客は、新鮮な魚介を自分で調理するハードルを感じることなく、地元の味を存分に堪能できます。このサービスは特に観光客から高く評価されており、リピーターを増やす要因となっています。
サイクリストにも優しい設備
道の駅内には、自転車を安全に停められる駐輪スペースや、サイクルステーションも完備されています。サイクリスト向けに軽食や飲み物も充実しており、エネルギー補給にぴったりです。さらに、しまなみ海道を背景にした絶好のフォトスポットが数多く設置されており、SNS映えする写真を撮影する観光客で賑わいます。
「道の駅よしうみいきいき館」は、しまなみ海道を訪れる観光客にとって欠かせないスポットであり、地元食材の魅力や旅の楽しさを最大限に引き出してくれる場所です。サイクリングの途中で立ち寄り、瀬戸内海の美味しさと景色を心ゆくまで味わえる、まさに「しまなみ海道の玄関口」といえる存在です。
道後商店街のグルメ巡り
商店街の特徴と注目スポット
道後商店街は、道後温泉本館からほど近い場所に位置し、全長約250メートルにわたるアーケード街です。この商店街には約60店舗が軒を連ねており、地元ならではのグルメや特産品、ユニークなお土産が楽しめる人気観光地です。雨の日でも快適に散策できるアーケードの設計や、観光客が気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力です。
商店街には愛媛らしさが詰まったグルメスポットが数多くあります。その中でも、以下のようなユニークな体験が特に注目されています。
蛇口からみかんジュース:愛媛の柑橘文化を体験
愛媛県は、日本一の柑橘類の生産地であり、その象徴ともいえる体験が「蛇口からみかんジュース」です。これは商店街内にある「愛媛の食卓 1970」で提供されており、観光客が20種類の異なるみかんジュースを選んで味わうことができます。蛇口をひねるとみかんジュースが出てくるという遊び心あふれる仕組みは、子どもから大人まで幅広い層に人気です。
水卜麻美アナウンサーもこの体験をし、「温州みかんジュース」を試飲。「甘酸っぱくて、フレッシュな味わいが最高」と絶賛していました。まるで絞りたてのようなみかんジュースは、愛媛ならではの魅力を存分に味わえる一品です。
坊っちゃん団子:伝統の味わいを楽しむ
「坊っちゃん団子」は、商店街内にある老舗和菓子店「巴堂」の看板商品です。夏目漱石の小説『坊っちゃん』にちなんで名付けられたこの和菓子は、白・抹茶・あずきの3種類の餡が串に刺さった上品な甘味です。その見た目の可愛らしさと、絶妙な甘さのバランスが特徴で、観光客だけでなく地元民にも愛されています。
この団子は、作りたての柔らかい食感が楽しめることから、その場で食べるのがおすすめです。また、持ち帰り用のパッケージも充実しており、お土産としても喜ばれる一品です。
一六タルトの天ぷら:伝統スイーツの進化系
愛媛の伝統菓子「一六タルト」を大胆にアレンジしたのが、「一六タルトの天ぷら」です。この新感覚スイーツは、道後商店街の「一六本舗」で楽しむことができ、外はカリッと中はしっとりとした食感が特徴です。
タルトの優しい甘さと衣のサクサク感が絶妙にマッチし、従来の一六タルトとは異なる味わいを楽しめます。価格も手頃で、気軽に試せることから、観光客に大人気のスイーツとなっています。
愛媛が誇る鯛めし
道後商店街では、愛媛県の名物料理である「鯛めし」が2種類楽しめます。それぞれの特徴と魅力をご紹介します。
宇和島鯛めし:新鮮な鯛を楽しむ至福の一品
「宇和島鯛めし」は、新鮮な鯛の刺身を卵黄や特製タレとともにいただくスタイルで、愛媛県南予地方の郷土料理として知られています。特製タレは甘口醤油をベースにしており、鯛の旨味を最大限に引き出すように調合されています。
道後商店街にある「かどや 道後駅前店」で提供される「宇和島鯛めし」(1,980円)は、真鯛、卵、米のすべてが愛媛県産で、地元の味を存分に堪能できます。水卜アナウンサーもこの一品を試食し、「鯛の歯ごたえがしっかりしていて、味が濃くご飯に染みていて絶品」と絶賛していました。
松山鯛めし:豪華な土鍋仕立て
一方の「松山鯛めし」は、鯛を丸ごと土鍋で炊き込む豪華な一品です。炊き上がったご飯に鯛の出汁がしっかりと染み込んでおり、ほぐした鯛の身と一緒にいただくと、口の中に広がる贅沢な風味が特徴です。
この「松山鯛めし」も、商店街内で味わうことができ、鯛の旨味をしっかり堪能したい方におすすめです。宇和島鯛めしとは異なる食べ方と味わいを楽しむことができるため、両方を食べ比べる観光客も多く見られます。
道後商店街では、愛媛県の食文化や伝統を感じながら、ユニークな体験が楽しめます。蛇口からみかんジュースや坊っちゃん団子などの手軽なスイーツから、豪華な鯛めしまで、多彩なグルメが訪れる人々を魅了します。愛媛の味覚を存分に味わい、特別な思い出を作りたい方にぴったりのスポットです。
番組特製料理:NEWスタイル鯛めし
地元食材を使った贅沢メニュー
番組では、瀬戸内海の幸と温州みかんを組み合わせた「NEWスタイル鯛めし」が紹介されました。主な特徴は以下の通りです:
- みかんの香りを活かしたアレンジ:みかんの皮を刻み、生地に練り込む。
- 海鮮の旨味:伊勢海老や牡蠣、真鯛を使った贅沢なトッピング。
- トマトソース仕立て:オリーブオイルとガーリックを効かせた新感覚の鯛めし。
完成した料理は出演者たちに大好評でした。
まとめ
今回の「ZIP!」では、愛媛県の魅力を余すことなく紹介しました。リニューアルされた道後温泉本館や、しまなみ海道の壮大な景色、そして愛媛ならではのグルメ体験は、多くの視聴者の興味を引いたことでしょう。愛媛旅行を検討されている方にとって、非常に参考になる内容だったのではないでしょうか。
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