さつまいも特集!プロ直伝の焼き方から栄養満点のレシピまで徹底解説|あさイチ【2024年10月2日放送】
秋の味覚といえば「さつまいも」!そのほっくり甘い味わいは老若男女に愛され、どこか懐かしさを感じさせる一方で、年々その魅力が再発見され、今では健康志向のスーパーフードとしても注目されています。2024年10月2日のNHK総合「あさイチ」では、そんなさつまいもを大特集!焼き芋の美味しい作り方から、保存方法、さまざまな品種の違い、さらには子どもが喜ぶ簡単レシピまでたっぷりと紹介されました。
さつまいもの奥深い世界に迫りながら、家庭で簡単に楽しめるコツやアレンジレシピをお伝えします。さつまいもを使った料理をもっと楽しみたい!そんな方必見の情報をたっぷりとお届けしますので、ぜひご覧ください。
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■焼き芋の基本!プロが教える美味しい焼き芋の作り方と保存方法
まず注目したいのは、焼き芋を美味しく作るための基本ポイント。これを知ると知らないでは、仕上がりの甘さや食感がまるで違ってきます。焼き芋コンサルタントとして、さつまいもの普及活動を行っている橋本亜友樹さんと、焼き芋専門店で全国大会3度の日本一に輝いた店長・野元篤志さんのアドバイスを交えながら、さつまいもの選び方や保存方法を見ていきましょう。
美味しい焼き芋を作るためのさつまいもの選び方
焼き芋に最適なさつまいもを選ぶには、次のポイントに注目しましょう。
- 直径5~6cmで形が均一なもの:サイズが揃っていると、火の通りが均一になり、ムラなく美味しい焼き上がりになります。
- 表面がツルッとしているもの:見た目にツヤがあるさつまいもは、繊維が少なく滑らかな食感になります。
- 重さがずっしりとしているもの:しっかりと中身が詰まっていて、瑞々しさが保たれている証拠です。
特に、橋本さんのおすすめは「ひめあやか」。家庭でも手軽に焼き芋を作りやすいように開発された小ぶりなサイズのさつまいもです。また、定番のシルクスイート、安納いも、べにはるかは、ねっとりとした甘さと食感が特徴で、焼き芋に最適です。
焼き芋を焼く前に!保存のコツ
焼き芋を作る前に、さつまいもを適切に保存することが、甘く美味しい焼き芋を作るポイントになります。
- 買ったらすぐにビニール袋から取り出す:ビニール袋に入れたままだと、湿気がこもり、さつまいもが傷みやすくなります。
- 風通しの良い場所で乾かす:保存する際は風通しの良い場所に置き、直射日光を避けましょう。寒い場所も避けてください。
- 熟成期間を取る:収穫後、1ヶ月ほど寝かせることでデンプンが糖に変わり、さつまいも本来の甘さが引き出されます。
野元さんも「焦りは禁物」と強調していました。焼く前に少し待つことで、より美味しい焼き芋に仕上がるのです。
全国やきいもグランプリ3度優勝!プロの焼き芋テクニック
兵庫県神戸市の焼き芋専門店「芋乃吉」の店長・野元篤志さんは、焼き芋の美味しさを競う全国大会で3度も日本一に輝いた焼き芋のプロ。彼が教えてくれた焼き方のポイントは以下の通りです。
- 低温でじっくり焼くこと:長時間、じっくりと焼くことでデンプンが糖に変わり、ねっとりとした甘味が増します。
- 加熱温度は段階的に上げる:急激に温度を上げると、甘味が均等にならず、ムラが出やすいので、最初は低温でじっくりと。
- 表面が少し凹むのが焼き上がりのサイン:焼き芋が焼き上がったとき、表面の皮が少し凹み、重量が焼く前より約25%軽くなるのが美味しい焼き芋の目安です。
野元さんの焼き芋を試食した浅井理さんも「甘さが格別!」と驚いていました。
■さつまいもの品種図鑑!ねっとり派?ほくほく派?自分好みのさつまいもを見つけよう
放送では、さまざまなさつまいもの品種が紹介されました。さつまいもと一口にいっても、実はその品種ごとに甘さや食感、さらには調理したときの風味がまったく違うのです。例えば、ねっとりとした濃厚な甘さを楽しめる「安納いも」や、ほくほくとした王道の食感を持つ「鳴門金時」など、食感や味わいのバリエーションが豊富。さらに、さつまいもは近年品種改良が進んでおり、2018年には86品種だったのが、現在ではなんと129種類にまで増えています!このバリエーションの豊かさこそ、さつまいもの魅力のひとつです。
代表的なさつまいもの品種
さつまいも選びに迷ったときは、まず自分の「食感の好み」を考えてみましょう。ねっとりとした食感が好きなら「シルクスイート」や「べにはるか」、しっかりとしたほくほく感を味わいたいなら「鳴門金時」や「コガネセンガン」など、あなたの好みにぴったりのさつまいもを見つけられます!
- シルクスイート:名前の通り、シルクのように滑らかな舌触りと、優しい甘さが特徴。焼き芋にするとしっとりとした食感が楽しめ、スイーツとしてもアレンジしやすい万能型。特に、甘さと食感のバランスが良く、初心者にもおすすめの品種です。
- 安納いも:鹿児島県種子島原産のブランド品種。とにかく糖度が高く、焼き芋にすると蜜のようにとろける甘さが口いっぱいに広がります。ねっとりとした食感で、砂糖を加えずともデザートのような仕上がりに。冷めても甘さが衰えず、冷やしても美味しいため、焼き芋をアイス感覚で楽しむのも◎。
- べにはるか:近年最も人気のある品種で、その理由はズバリ「スイーツのような甘さ」。焼き芋にするとしっとりとした口当たりと、上品な甘さが際立ち、まるでスイートポテトを食べているかのような味わいです。さらに保存性も高く、時間が経つほど甘味が増していくので、じっくりと熟成させて楽しむのも良いでしょう。
- 鳴門金時:徳島県鳴門市を代表する品種で、黄金色の見た目と、ほくほくとした食感が魅力的。さつまいも本来の甘さがしっかりと感じられるため、蒸し芋や天ぷら、大学芋などの和食にぴったりの品種です。また、軽やかな口当たりが特徴で、おやつ感覚で楽しめるのもポイント。
- ハロウィンスイート:外見は普通のさつまいもと変わりませんが、切ると中は鮮やかなオレンジ色!見た目のインパクトだけでなく、味も甘さが強く、ニンジンやカボチャに近い風味が特徴です。焼くと鮮やかなオレンジ色がより濃くなり、見た目も味も楽しめるので、子ども向けの料理やイベントの演出に最適。特に、スープやグラタンにするとその色彩が引き立ちます。
- コガネセンガン:鹿児島県産の代表品種で、主に芋焼酎の原料として使用されることが多い品種。しっかりとした甘さと豊かな風味が特徴で、蒸したときや焼いたときにほくほく感が引き立ちます。煮物や焼き芋としても美味しいですが、そのバランスの取れた味わいは「万能さつまいも」として、様々な料理に活用できます。
新品種も続々登場!さらに広がるさつまいもワールド
さつまいもは近年、品種改良が盛んに行われており、毎年新しい品種が登場しています。中でも最近話題となっているのが、食べやすさを追求した「ひめあやか」や、糖度と見た目のインパクトを両立した「ハロウィンスイート」。ひめあやかは、その小ぶりなサイズが特徴で、家庭でも調理しやすく、焼き芋用として人気が高まっています。
一方、ハロウィンスイートはその名の通り、ハロウィン時期に最適な品種。お菓子作りやサラダに使うと見た目が映え、インスタ映えも抜群です。また、これらの新品種は、地方自治体や大学、企業などが地域活性化や農業振興を目指して開発しており、その多様性はまさにさつまいも界の新しい風となっています。
さつまいもの選び方のポイント
- 皮の色を確認する:皮が鮮やかな色をしており、シワが少ないものを選びましょう。シワが多いものは、乾燥していたり、鮮度が落ちている可能性があります。
- 形が均一で重みがあるもの:形がいびつだったり、軽いものは中身がスカスカの場合があるので、なるべく均一でずっしりとした重みを感じるものを選びましょう。
- ツルっとしてツヤがあるもの:表面にツヤがあり、手触りが滑らかなさつまいもは、繊維質が少なく、焼いたときに滑らかな食感になります。
プロ直伝の焼き方と品種ごとの保存方法を徹底解説
さつまいもは、焼き方ひとつで味や食感が大きく変わる不思議な食材です。その違いは、使う品種によっても左右されるため、どのさつまいもを選ぶかが美味しい焼き芋を作る第一歩。今回は、さつまいもの品種ごとの焼き方や保存方法について詳しく解説していきます!
■さつまいも品種別!焼き芋のベストな焼き方とは?
さつまいもの品種ごとに含まれる水分量や繊維の量が異なるため、適した焼き方が変わります。以下に、代表的なさつまいもの品種ごとにおすすめの焼き方をまとめました。
1. シルクスイート:しっとり系の王道焼き芋
- おすすめの焼き方:低温でじっくり加熱
シルクスイートはその名の通り、シルクのような滑らかな食感が特徴。低温で長時間焼くことで、甘味が引き出され、ねっとりとした食感を楽しめます。オーブンで焼く場合は、170℃で予熱なし、75~90分の低温でじっくり火を通すのがおすすめです。 - 保存のコツ:風通しの良い場所で、袋から出して保存
シルクスイートは比較的傷みやすい品種のため、保存する際は乾燥しすぎず、湿気がこもらない場所に置いてください。
2. 安納いも:とろける甘さを楽しむ焼き芋
- おすすめの焼き方:長時間の低温焼き
安納いもは高い糖度を持つため、じっくりと時間をかけて焼くことで、蜜のような甘味を引き出せます。オーブンで焼く場合は150~160℃の低温で、約2時間かけて焼きましょう。焼き上がりは、まるでスイートポテトのようなとろける食感が楽しめます。 - 保存のコツ:冷暗所で1~2週間熟成させる
安納いもは収穫直後よりも、1~2週間寝かせることでデンプンが糖に変わり、より甘くなります。冷蔵庫ではなく、15℃前後の冷暗所で熟成させましょう。
3. べにはるか:スイーツ感覚の甘さを引き出す
- おすすめの焼き方:高温と低温のミックス焼き
べにはるかは、最初に180℃で20分ほど表面を焼いてから、160℃に下げてさらに40~50分焼くと、甘さがしっかりと引き立ちます。二段階の温度調整を行うことで、べにはるかの特徴であるしっとりした甘味を引き出しやすくなります。 - 保存のコツ:1ヶ月程度寝かせて甘味を最大化
べにはるかは熟成させると甘味がどんどん増す品種です。購入後は、1ヶ月ほど風通しの良い場所で保存すると、最も美味しい状態で焼き芋にできます。
4. 鳴門金時:ほくほく系の食感を楽しむ焼き方
- おすすめの焼き方:高温で短時間焼き
鳴門金時は、ほくほくとした食感を残すために、180~200℃の高温で焼き、焼き時間を1時間以内に抑えるのがポイントです。蒸し焼きにするとより甘味が際立ち、伝統的なほくほく感が楽しめます。 - 保存のコツ:冷暗所で風通しを良くする
鳴門金時は水分が少ないため、乾燥しやすい環境で保存するとさらにほくほく感が増します。直射日光を避け、乾燥しすぎない場所に置くのがベストです。
5. ハロウィンスイート:色鮮やかな焼き芋を楽しむ
- おすすめの焼き方:蒸し焼きで色を活かす
ハロウィンスイートは中が鮮やかなオレンジ色をしており、その美しい色を保つためには蒸し焼きがおすすめです。170℃のオーブンで約1時間蒸し焼きにすることで、しっとりとした甘さと色合いが楽しめます。電子レンジ調理でもOKですが、色合いを保つためには加熱時間に注意が必要です。 - 保存のコツ:湿度が高めの冷暗所で保存
ハロウィンスイートは水分が多いため、乾燥しすぎると甘味が減ってしまいます。湿度が高めの環境で保存し、風味を保ちましょう。
6. コガネセンガン:焼き芋以外にもぴったりの品種
- おすすめの焼き方:揚げ焼きやフライ用にも最適
コガネセンガンは芋焼酎の原料としても使われることから、風味と香りが豊かです。焼き芋にするのも良いですが、揚げ焼きやフライにすると、しっかりとした食感と香ばしさが楽しめます。焼く際は180℃の高温で短時間で仕上げると、甘さと香りが引き立ちます。 - 保存のコツ:冷暗所で風通しを確保
コガネセンガンは高温多湿の環境だと傷みやすいため、保存時は涼しい場所を選びましょう。
■さつまいもを美味しく保存する基本ルール
さつまいもは品種に関係なく、保存方法によって味や食感が大きく変わります。以下の基本ルールを押さえておきましょう。
- 直射日光を避ける
直射日光に当たると、さつまいもの表面が硬くなり、内部の水分も蒸発しやすくなります。保存場所は、日の当たらない涼しい場所を選んでください。 - 寒すぎる場所に置かない
さつまいもは寒さに弱い作物です。特に10℃以下になると内部が変色したり、味が落ちるので、冷蔵庫での保存は避け、室温で管理しましょう。 - 袋から出して風通しを良くする
買ってきたさつまいもをそのまま袋に入れておくと、内部に湿気がこもりやすくなり、腐敗の原因になります。袋から取り出し、風通しの良い場所で保存するのがベストです。
■地域ごとのさつまいもの楽しみ方と栽培の特徴
さつまいもは、地域によって栽培される品種や特徴が大きく異なります。例えば、鹿児島県や茨城県は全国でも有数のさつまいも生産地で、安納いもや紅はるかといったブランド品種を多く生産しています。対して、徳島県の鳴門金時や千葉県のべにあずまなどは、その地域ならではの土壌で育てられ、独特の甘みや風味を持っています。
また、近年では品種ごとに栽培方法を変える農家も増えており、さつまいも栽培におけるこだわりがさらに深まっています。栽培期間を長くとることで糖度を上げたり、土壌を変えて育てることで異なる食感を生み出すなど、まるでワインのように地域ごとに楽しみ方が変わってくるのが魅力です。
■家庭でも作れる!簡単で栄養満点のさつまいもレシピ
さつまいもは炊き込みご飯にすると、ほんのりとした甘さが際立ち、ベーコンの塩気と絶妙にマッチする、まさに絶品ごはんになります。ここでは、料理研究家の高城さんが紹介した「さつまいもとベーコンの炊き込みご飯」のレシピをご紹介。旬のさつまいもを使って、栄養満点で食べ応えもバッチリな一品を作ってみましょう!
材料(4人分)
- さつまいも(皮つきのまま角切り):200g
※皮をむかずに使用することで、さつまいもの風味と食感を最大限に楽しめます。 - ベーコン:100g
※ベーコンの塩気がさつまいもの甘さを引き立てます。お好みでツナやコンビーフに代えても美味しく仕上がります。 - 米:2合(洗って水を切っておく)
- 塩:小さじ1/2
- こしょう:少々
- 茹でた青梗菜:適量(ほうれん草や小松菜でも代用可)
作り方
- 米を炊飯器にセットする
まず、洗った米を炊飯器の内釜に入れ、通常通りの水加減をします。 - 材料を加える
角切りにしたさつまいもとベーコン、塩を加え、全体を軽く混ぜます。炊き込みご飯用の調味料などを入れず、シンプルな塩味にするのがポイントです。 - 通常の炊飯モードで炊く
炊飯器の通常炊飯モードでスイッチを入れます。さつまいもがほっくりと柔らかくなり、ベーコンの旨味がしみ込んだご飯が出来上がります。 - 炊き上がり後に青梗菜を加える
炊き上がったら、茹でた青梗菜を加え、全体をふんわりと混ぜ合わせます。青梗菜の鮮やかな緑色と、さつまいもの黄色が食欲をそそります。 - こしょうを振りかけて完成!
最後にこしょうを軽く振りかけて風味を整えたら、栄養満点の「さつまいもとベーコンの炊き込みご飯」の完成です。
★アレンジポイント
- ベーコンの代わりにツナ缶やコンビーフを使うと、さっぱりとした風味やコクが加わり、また違った味わいを楽しめます。
- 白だしや鶏がらスープの素を少量加えると、さらに風味がアップし、冷めても美味しいお弁当向きの炊き込みご飯に!
★このレシピのポイント
さつまいもは炊飯器でじっくりと火を通すことで、デンプンが甘味へと変わり、さらに美味しく仕上がります。また、皮をつけたまま炊くことで、栄養価を逃さず、風味も一層豊かに。ベーコンの旨味がご飯全体にしみわたり、子どもから大人まで楽しめる一品です。
「さつまいもはおかずにはならない」というイメージを覆すこの炊き込みご飯、ぜひ試してみてくださいね!
■まとめ:さつまいもの魅力を引き出して楽しもう!
今回の放送では、焼き芋の美味しい作り方から、さまざまな品種、簡単レシピまで幅広く紹介されました。あなたの好みに合ったさつまいもを見つけて、ぜひ家族や友人と一緒に楽しんでください。特に秋から冬にかけての季節は、さつまいもが最も美味しくなる時期です。
みなさんはどんなさつまいも料理が好きですか?コメント欄でぜひ教えてください!また、他にもさつまいもに関する疑問や質問があればお気軽にどうぞ。さらに美味しくさつまいもを楽しむ方法を一緒に探してみましょう!
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