秋の食材でほっとする美味しさを!「鶏ときのこのあっさりクリーム煮」
2024年9月26日に公開された「きょうの料理」の公式レシピ「鶏ときのこのあっさりクリーム煮」は、秋に旬を迎えるさまざまなきのこと鶏もも肉を使った、軽やかな味わいのクリーム煮です。講師を務めるのは料理研究家の関岡弘美さん。通常のクリーム煮よりもヨーグルトを使うことで、あっさりとした風味を実現し、濃厚さを抑えつつ、素材の旨味をしっかり引き出しています。
今回のレシピでは、しめじ、エリンギ、マッシュルームといった秋が旬のきのこをたっぷりと使用し、鶏肉のジューシーさと組み合わせることで食べ応えのある一皿に仕上げています。また、隠し味のフレンチマスタードが、クリームソースにアクセントを加え、さわやかな風味をプラスしています。この記事では、レシピや作り方の手順、調理のコツ、そして秋の味覚をもっと楽しむためのアレンジ方法を詳しく解説していきます。
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■「鶏ときのこのあっさりクリーム煮」とは?
秋にぴったりのあっさりとした味わいを楽しむクリーム煮
「鶏ときのこのあっさりクリーム煮」は、通常のクリーム煮と異なり、プレーンヨーグルトを使って軽やかな口当たりを楽しめる一品です。ヨーグルトの水分をしっかりと抜くことで、濃厚なコクと爽やかな酸味を残しつつ、クリームソースの代わりとして使用します。これにより、あっさりしながらも鶏肉ときのこの旨味を引き立て、食後感が重くなりすぎない仕上がりになります。
また、白ワインを加えることで、ソースに深みと香りを与え、フレンチマスタードの隠し味が全体を引き締めています。食材の組み合わせがシンプルでありながら、味のバランスが絶妙で、鶏肉のジューシーさ、きのこの豊かな風味、クリーミーなヨーグルトソースの調和を楽しめるレシピです。
■材料と分量
材料(2人分)
- 鶏もも肉:1枚 (300g)
- しめじ:大1/2パック (100g)
- エリンギ:2本
- マッシュルーム:4個
- 玉ねぎ:1/4個 (50g)
- にんにく(みじん切り):1かけ分
- プレーンヨーグルト(無糖):200g
- 白ワイン:大さじ2
【A】
- フレンチマスタード:小さじ1
- バター:10g
仕上げ用
- ブロッコリー(塩ゆでしたもの):6房
- 塩:少々
- こしょう:少々
- 小麦粉:少々
- オリーブ油:大さじ1/2
作り方
- ヨーグルトの水切りをする
- ボウルにザルを重ね、ザルの上に二重にした紙タオルを敷きます。そこにプレーンヨーグルトを入れ、一晩(約8時間)おいて水気を切ります。これにより、ヨーグルトが濃厚になり、ソースとしてのとろみを出しやすくなります。
- 鶏肉と野菜の下準備
- 鶏もも肉はひと口大に切り、塩小さじ1/2、こしょう少々を振りかけて下味をつけます。その後、全体に茶こしなどを使って薄く小麦粉をまぶします。
- 玉ねぎは縦薄切りにします。
- しめじは根元を落として手で大きめにほぐし、エリンギは長さを半分に切ったあと、縦に3等分にスライスします。
- マッシュルームは縦に5㎜厚さにスライスします。
- 鶏肉と玉ねぎを炒める
- フライパンにオリーブ油とみじん切りにしたにんにくを入れて中火で熱し、香りが立ってきたら玉ねぎを加えます。玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- 鶏肉ときのこを加える
- 鶏肉を加え、表面の色が変わるまで炒めます。
- 鶏肉の表面が白っぽくなったら、しめじ、エリンギ、マッシュルームをすべて加え、きのこ全体に油が回るように炒め合わせます。
- 白ワインで蒸し煮にする
- 白ワインを加えてアルコール分を飛ばし、次に水カップ1/4を加えて蓋をし、5分ほど弱火で蒸し煮にします。これにより、きのこの旨味と鶏肉の風味が引き立ちます。
- クリームソースを加える
- 水切りしたヨーグルトに【A】のフレンチマスタードとバターを混ぜて、クリームソースを作ります。
- これを⑤のフライパンに加え、全体を優しく混ぜながら温めます。ヨーグルトが分離しないように、強火ではなく弱火でゆっくりと温めるのがポイントです。
- 仕上げと盛り付け
- 塩、こしょうで味を調えます。
- 器に盛り、塩ゆでしたブロッコリーを彩りよく添えて完成です。
ポイント
- ヨーグルトの水切り:この工程を省略せずに行うことで、ヨーグルトのクリーミーさを活かしながらも、余分な水分が抜けるので、料理全体が水っぽくならず、滑らかなソースが仕上がります。
- フレンチマスタードを使用:マスタードを加えることで、さっぱりとした酸味とほんのりとした辛みがアクセントとなり、料理の味に深みを与えます。
- きのこの食感を活かす:しめじ、エリンギ、マッシュルームなど、異なる種類のきのこを使うことで、それぞれの食感と風味が楽しめる一品になります。エリンギの歯ごたえ、しめじの旨味、マッシュルームの風味がバランスよく合わさり、贅沢なクリーム煮となります。
■読者への質問&コメント欄
今回の「鶏ときのこのあっさりクリーム煮」はいかがでしたか?秋の味覚をたっぷりと楽しめるレシピですので、ぜひ作ってみた感想やアレンジ方法などをコメント欄でシェアしてください!また、「クリーム煮をさらにあっさり仕上げるコツ」や「他の秋野菜を使ったレシピ」についての質問も大歓迎です。お気軽にお寄せくださいね!
関岡弘美さんとは?
関岡弘美さんは、京都生まれの料理家で、京都大学文学部を卒業後、フランス料理や製菓を専門的に学び、国内外で研修を積んだ経験を持つ料理のエキスパートです。彼女のキャリアは多岐にわたり、レシピの考案から料理教室の運営、メディアへの出演など、幅広い活動を展開しています。特に、パリでの経験を活かしたおもてなし料理や、ワインとのペアリングにも精通しており、家庭で再現しやすいレシピを数多く提案しています。
■関岡弘美さんの経歴
学歴とフランスでの研修経験
関岡弘美さんは、京都大学文学部を卒業後、フランス料理と製菓の本場で学ぶために渡仏。パリのリッツエスコフィエで製菓のディプロムを取得しました。さらに、出版社で料理雑誌の編集に携わった後、2006年に再びフランスへ渡り、名門料理学校ル・コルドンブルーで料理、製菓、ワインの全てを学び、最高レベルの資格であるグランディプロムを取得しています。
パリの三ツ星・二ツ星レストランでの研修
彼女は、パリでの学びだけでなく、三ツ星レストラン「Le Meurice」や二ツ星レストラン「Michel Rostang」、そしてパティスリー「pain de sucre」で研修を積むなど、フランス料理やデザートの分野で実際に現場経験も豊富に積みました。これらのレストランでの経験を通じて、料理の技術やフランス料理の美学を深く学び、現在の料理スタイルに大きく影響を与えています。
現在の活動
現在、関岡弘美さんは料理家として、雑誌や広告、テレビなどでレシピを提案しつつ、都内でおもてなし料理とワインの教室を主宰しています。料理教室では、日常の食卓を彩るレシピや、特別な日のためのおもてなし料理まで、幅広い内容を教えており、料理とワインのペアリングにも力を入れています。彼女の教室は、初心者から経験者まで、誰でも楽しく学べる内容が人気です。
■直近の著書「10分・15分・20分でできる 毎日かわいい 園児べんとう」
忙しい親でも楽しく作れる!園児向けお弁当レシピが満載
関岡弘美さんの直近の著書「10分・15分・20分でできる 毎日かわいい 園児べんとう」では、幼稚園児向けのお弁当作りをテーマに、忙しい朝でも短時間で作れるレシピを多数紹介しています。この本は、特に幼稚園児のお弁当を作る親にとって大変実用的な内容で、短時間でかわいく仕上げるためのアイデアや、栄養バランスを考慮した工夫が満載です。
本の特徴:
- 時間別レシピ:10分、15分、20分と、それぞれの調理時間に合わせたレシピを提供。忙しい朝でも、手軽に美味しいお弁当が作れます。
- 見た目にもかわいいお弁当:園児向けのかわいいデコレーションや盛り付け方を紹介。食べるのが楽しくなるお弁当のアイデアがたくさん詰まっています。
- 栄養バランスにも配慮:ただ見た目がかわいいだけでなく、栄養バランスをしっかり考えた内容になっており、成長期の子どもにぴったりの食材を取り入れたレシピが特徴です。
幼稚園児向けの可愛いお弁当アイデア
本書では、特に幼稚園児に喜ばれるお弁当のレシピが豊富に掲載されています。例えば、キャラクターをモチーフにしたおにぎりや、色とりどりの野菜を使ったサラダなど、食べるのが楽しくなる工夫がたくさん詰まっています。また、食材を一度に大量に作り置きしておき、朝はそれを活用するだけで完成するレシピも紹介されており、忙しい親にとって非常に助かる内容です。
本の詳細情報
- タイトル:10分・15分・20分でできる 毎日かわいい 園児べんとう
- 著者:関岡弘美
- 出版社:講談社
- 発売日:2024年3月15日
- ページ数:160ページ
- 価格:1,300円(税別)
- 主な内容:短時間で作れるお弁当レシピ、食材の使い回しアイデア、栄養バランスの取り方、デコレーションの工夫など
■まとめ
「鶏ときのこのあっさりクリーム煮」は、ヨーグルトの優しい酸味と濃厚なクリーム感が絶妙に調和した、秋の味覚を堪能できる一品です。特に、こってりしすぎない軽やかな仕上がりが特徴で、夕食のメインディッシュとしても、ワインやバゲットと合わせたおしゃれなディナーとしても活躍するレシピです。ぜひ、この秋の定番料理として取り入れてみてください!
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