横山タカ子さんの焼き栗おこわ&渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯レシピ
2024年9月23日に放送されたNHKの【きょうの料理】では、料理研究家・横山タカ子さんが「焼き栗おこわ」と「渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯」を紹介しました。どちらも栗の風味が存分に楽しめる、秋のごちそうです。栗の素朴な甘さと香ばしさを感じながら、心温まるひと時を過ごせる一品です。ぜひこのレシピで、秋の味覚を家庭で楽しんでください。
この記事のハイライト
- 焼き栗おこわのレシピで栗の香ばしさともち米の相性を堪能
- 渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯でホクホクの栗を楽しむ
- 栗のおいしさをそのまま味わえるシンプルで便利なゆで栗ペーストの作り方も必見
【きょうの料理】フライパンで簡単!カスタード・ほうじ茶・マンゴープリンの贅沢レシピ|2024年9月17日放送
焼き栗おこわ:香ばしさが広がる贅沢な栗おこわ
「焼き栗おこわ」は、栗の香ばしさがふんわり広がり、もち米との相性が抜群な秋の贅沢な一品です。焼き栗を使うことで、栗の香ばしさがより際立ち、口に広がる豊かな風味を楽しむことができます。
材料(つくりやすい分量)
- 渋皮付きのゆで栗:10コ
- もち米:360ml(2合)
作り方
- もち米を浸水させる
まず、もち米をたっぷりの水で洗い、一晩(8時間以上)水につけておきます。この時間をかけることで、もち米がしっかりと水分を吸い込み、もちもちとした食感に仕上がります。水に浸ける時間が短いと、炊き上がりに米の芯が残る可能性があるので注意してください。 - 栗を焼いて香ばしさをプラス
ゆで栗を焼き網の上で弱火でじっくりと焼きます。時々上下を返しながら、全体にこんがりと焼き目をつけることで、栗に香ばしさを与えます。焼き栗を使うことで、普通の栗おこわとは一味違う、風味豊かな仕上がりになります。焼き目がついたら、栗を取り出し、冷ましておきます。 - もち米を炊く前の準備
浸水させておいたもち米の水けをしっかりと切り、フライパンに移します。ここに水カップ3/4を注ぎ、中火で加熱。木べらで混ぜながら、もち米が水分を吸い込むようにしっかりと加熱します。この工程は、米に適度な水分を含ませ、蒸し上がりがふっくらとするために重要です。 - 蒸し器で蒸し上げる
蒸し器やせいろに布巾を敷き、もち米を広げて蒸します。蒸し時間は強火で約15分。もち米がしっかりと蒸し上がったところで、焼いた栗を手で割り、もち米の上に散らします。栗を割って加えることで、栗の風味が全体に広がり、一体感のあるおこわになります。 - 仕上げ
蒸し上がったら、軽く混ぜて全体に栗の風味を馴染ませます。お皿に盛り付ければ、香ばしい焼き栗おこわの完成です。もち米のもちもち感と栗の香ばしさが絶妙に絡み合い、秋の味覚を存分に楽しめる贅沢な一品です。
渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯:栗の優しい甘さが広がる秋の定番ご飯
「渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯」は、栗のほっくりとした食感とご飯のハーモニーが楽しめる、秋の定番料理です。栗の甘みとほのかな渋皮の苦みがバランスよく、ご飯全体に優しい風味が広がります。
材料(つくりやすい分量)
- 渋皮付きのゆで栗:270g
- 米:360ml(2合)
- 酒:大さじ2
- 塩:小さじ1/4
作り方
- 米を準備する
まず、米を洗って水けを切り、炊飯器の内釜に入れます。酒大さじ2を加え、2合の目盛りまで水を注ぎます。酒を加えることで、ご飯がふっくらと炊き上がり、香りが引き立ちます。 - 栗を加えて炊き込む
渋皮付きのゆで栗を手で割り、ご飯の上に散らします。栗を割って加えることで、栗の甘みがご飯全体に行き渡り、食べるたびに栗の風味を楽しむことができます。塩小さじ1/4を加え、炊飯器で普通に炊きます。 - 仕上げ
炊き上がったら、ざっくりと混ぜて栗とご飯を一体化させます。ほっくりとした栗の甘さと、ご飯のふっくらした食感が絶妙な「渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯」の完成です。素朴でありながら深い味わいが広がり、秋のごちそうにぴったりの一品です。
ゆで栗ペースト:栗本来の甘さを生かしたシンプルで便利なペースト
「ゆで栗ペースト」は、栗の甘みをそのまま楽しめるシンプルで便利なペーストです。お菓子作りや料理のアレンジにも使いやすく、冷凍保存もできるので、栗の季節が終わっても長く楽しめるのが魅力です。
材料(つくりやすい分量)
- 栗:1kg
作り方
- 栗を茹でる
まず、栗をたっぷりの水で30分間ゆでます。しっかりと茹でることで、栗の甘さが引き出され、後のペースト作りがスムーズになります。 - 栗を半分に切る
茹で上がった栗を半分に切り、スプーンで中身をくり抜きます。この作業は、栗が温かいうちに行うとスムーズに進みます。 - 裏ごししてペーストを作る
取り出した栗を裏ごし器や目の細かいざるに少量ずつのせ、木べらで押しつけるようにして裏ごしします。この過程を通じて、滑らかでクリーミーな栗ペーストが完成します。冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍保存すれば、3ヶ月間保存可能です。
渋皮付きのゆで栗:栗本来の風味を楽しむ基本レシピ
渋皮付きのゆで栗は、栗のほろ苦さとホクホクした食感を楽しめるシンプルなレシピです。そのまま食べても美味しく、さまざまな料理にも応用できるのが特徴です。
材料(作りやすい分量)
- 栗:1kg
- 塩:大さじ1/2
- 灰(または重曹):大さじ5
作り方
- 栗を水につける
栗を一晩水に浸けておくことで、虫がいる場合は外に出てくるため、安心して調理が進められます。 - 栗を茹でる
鬼皮を剥いた栗を、灰(または重曹)を加えた湯で煮ます。弱火で20分ほど煮てから、渋皮に残った筋を丁寧に取り除き、さらに2回ゆでます。この過程で渋皮が柔らかくなり、苦みが抜けて食べやすくなります。 - 保存方法
煮沸消毒した瓶にゆで栗とゆで汁を入れ、脱気処理を行います。冷蔵庫で最大1年間保存可能です。
横山タカ子さんの人物像と料理研究家としての歩み
横山タカ子さんは、長野県大町市出身の料理研究家で、信州の郷土料理を中心に活動を展開しています。彼女の料理は、地元の食材を活かしたシンプルでありながらも奥深い味わいが特徴で、長野県の食文化を国内外に広める活動を続けています。彼女はJA長野県 共済連での勤務を経て、料理研究家としての道を歩み始め、現在は長野市に在住し、NHK『きょうの料理』や信越放送などで信州の食文化を伝えています。
料理人歴
横山さんの料理人としてのキャリアは、地元・長野の豊かな自然が育む食材に支えられています。特に、信州の郷土料理や保存食を中心に、オリジナルの家庭料理を数多く考案し、長年にわたり地元の食文化を守りつつ、現代の食卓にも適したレシピを提供してきました。彼女のレシピは、簡単で手軽に作れるものが多く、主婦や働く女性、そして家族全員が楽しめる家庭料理として多くの支持を集めています。
横山さんは、長野の四季折々の食材を活かし、郷土料理に込められた知恵や工夫を現代の家庭料理に取り入れることを重視しています。地元の素材や伝統的な料理技法を大切にしながら、保存食の作り方や郷土食の知恵を伝える姿勢が評価され、料理界において確固たる地位を築いてきました。
直近の著書『信州四季暮らし』
横山タカ子さんの直近の著書として、『信州四季暮らし』があります。この本は、信州の豊かな四季を彩る食材を使った料理や保存食のレシピを紹介しており、特に地元の食材を使ったシンプルで美味しい料理が数多く収録されています。四季の移ろいを大切にし、季節ごとの味覚を楽しむためのレシピが満載の一冊です。
この本では、季節ごとの食材を最大限に活かすことが強調されており、横山さんの料理哲学がよく表れています。素材の持つ自然な味わいを尊重し、手をかけ過ぎずとも美味しく仕上げることが信条となっており、忙しい日常の中でも家庭で簡単に実践できる内容です。
受賞歴
横山タカ子さんの活動は、地元・信州の食文化を守りつつ、それを広める取り組みが高く評価されています。特に2007年には、第12回NHK関東甲信越地域放送文化賞を受賞しました。この賞は、地元の食材を活かした料理や保存食の知恵を次世代に伝える活動、そして「健康と食」に関する啓発活動が認められたものです。
この受賞は、彼女の信州に対する深い愛情と、その食文化を守るための努力が社会的にも評価された結果といえるでしょう。横山さんの料理は、単なる家庭料理にとどまらず、食を通じて地域社会と健康を支える存在として、多くの人々に影響を与えています。
横山タカ子さんの料理の魅力
横山タカ子さんの料理は、信州の自然とともにある暮らしを反映したものであり、郷土の食文化を次世代に伝えるための知恵が詰まっています。地元の食材を使ったシンプルな料理や保存食は、現代の忙しい生活にも対応できるようにアレンジされており、家庭で手軽に再現できる工夫が満載です。
また、彼女の料理は、特別な技術や高価な食材を必要とせず、家庭で手軽に楽しむことができる点が多くの主婦や家庭料理愛好者に支持されています。食材を無駄にせず、季節の移ろいを感じながら、自然の恵みを生かした料理を提案する横山さんのレシピは、多くの人々にとって魅力的です。
横山さんのレシピは、単なる料理の方法を教えるだけでなく、食材への感謝や自然との共生を感じさせるものであり、その姿勢は今後も多くの人に共感を呼ぶことでしょう。
まとめ:栗を使った秋の味覚レシピで食卓を彩ろう
今回の【きょうの料理】では、秋の栗を使った「焼き栗おこわ」「渋皮付きゆで栗の炊き込みご飯」「ゆで栗ペースト」「渋皮付きのゆで栗」の4つのレシピが紹介されました。どのレシピも栗の自然な甘さや香ばしさを最大限に引き出しており、秋の味覚を存分に楽しめる内容となっています。
これらのレシピを使って、栗の魅力を家庭でも簡単に楽しむことができます。ぜひ、この秋は家族や友人と一緒に、栗料理で食卓を彩りましょう。
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