長谷川あかりさんの「いわしの和風カレー」で食卓をもっと彩る!
2024年9月18日放送のNHK『あさイチ』の人気コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、料理研究家・長谷川あかりさんが「いわしの和風カレー」を紹介しました。このレシピは、いわしの豊かな旨味と、ミニトマトの甘み・酸味を組み合わせた和風カレーです。カレーといえば通常はスパイシーなイメージがありますが、このレシピでは味噌とカレー粉が絶妙に融合し、日本の食卓にぴったりの和風カレーが完成します。和風のテイストを残しながらも、どこか洋風のエッセンスも感じさせる、ヘルシーで満足感のある一品です。
いわしは手軽に手に入る魚ですが、その栄養価の高さと独特の旨味から、日々の料理に取り入れたい食材です。今回のレシピでは、いわしを使ったカレーにすることで、和風でありながら新鮮で斬新な味わいを楽しむことができます。
この記事のハイライト
- いわしの栄養と和風カレーの融合:カレー粉と味噌の組み合わせが、いわしの旨味を引き出します。
- ご飯のアクセント:いりごまとごま油が香ばしく、カレーの風味をさらに高めます。
- ミニトマトの酸味と甘み:ミニトマトがカレー全体に奥行きを与え、味のバランスが絶妙です。
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いわしの和風カレーの材料(2人分)
- いわし(開いたもの): 4匹分
- 新鮮ないわしを使用します。いわしは青魚の中でも手に入りやすく、特にDHAやEPAを豊富に含み、健康にも良いです。
- ごま油(白): 小さじ2
- 白ごま油は、香りが軽く、魚の風味を邪魔せずに引き立てます。
- ねぎ(白い部分・粗みじん切り): 1本分
- ネギはカレーの風味をさらに引き立てる名脇役です。白い部分を使用することで、辛みを抑え、甘みが増します。
- しょうが(みじん切り): 20g
- しょうがは風味だけでなく、体を温める効果があり、カレーに深みを与えます。
- みそ: 大さじ1+1/2
- みそは日本料理の基本調味料であり、発酵食品としてのうまみを持っています。カレーに加えることで、深いコクが生まれます。
- A
- 水: カップ1
- 酒: 大さじ1
- みりん: 小さじ1
- ミニトマト(ヘタを除く): 6個分
- ミニトマトの酸味と甘みがカレーに爽やかさを加え、いわしの魚臭さを和らげます。
- カレー粉: 大さじ1
- カレー粉は家庭にあるものでOK。スパイシーさを控えめにし、味噌とのバランスを重視します。
- 塩: 適量
- みょうが(小口切り): 1個分
- みょうがはさっぱりとした香味野菜で、カレーに爽やかさを添えます。
- ごま油(仕上げ用): 適量
- ご飯(温かいもの): 400g
- B
- いりごま(金): 大さじ1
- 香ばしいいりごまは、ご飯に混ぜ込むことで食感と風味が増します。
- ごま油(白): 小さじ1
- 塩: ひとつまみ
- いりごま(金): 大さじ1
作り方
- いわしを細かく刻む いわしを開いた状態で包丁を使い、細かく刻んでいきます。この工程では、なめろうのように粘り気が出るまで叩くことがポイントです。これによって、カレーにしっかりとした魚の旨味が加わります。いわしを扱う際は、新鮮なものを選び、内臓をしっかり取り除くことが臭みを防ぐコツです。
- ねぎとしょうがを炒める フライパンにごま油を中火で熱し、ねぎとしょうがを加えて炒めます。ねぎがしんなりとするまでじっくり炒めることで、甘みが引き出されます。また、しょうがの香りが立つまで炒めることで、カレー全体に深みが加わります。ねぎとしょうがは和風カレーに欠かせない風味付けの要素です。
- いわしを加えて炒める 次に、細かく刻んだいわしをフライパンに加え、色が変わるまでしっかり炒めます。この段階で、いわしの魚らしい香りが漂い始めますが、ねぎとしょうがの風味が魚の臭みを抑えてくれます。いわしが軽く火が通り、身がほぐれるくらいまで炒めます。
- みそを加えてAを煮込む いわしに火が通ったら、みそを加えて全体になじませます。ここで、みそをしっかりと全体に混ぜ込むことで、カレーにコクと旨味がプラスされます。その後、Aの水、酒、みりん、そしてミニトマトを加えます。ミニトマトのヘタを取り除き、丸ごと加えることで、トマトの甘みと酸味がカレーに自然に溶け込んでいきます。全体を一度煮立たせたら、ふたをして弱めの中火で10分間ほど煮込みます。この煮込みの時間が、いわしの旨味を引き出すポイントです。
- ミニトマトを潰してカレー粉を加える 10分経ったら、ふたを取り、ミニトマトをスプーンや木べらで軽く潰します。トマトを潰すことで、トマトの酸味が全体に行き渡り、カレーの味がさらに深くなります。その後、カレー粉を加え、全体にしっかりとなじませます。カレー粉の香りが立ってきたら、塩で味を調整します。この段階で、スパイスの風味と和風の味噌が絶妙にマッチしたカレーの香りが広がります。
- ご飯にBを混ぜ合わせる 温かいご飯に、いりごまとごま油、塩をひとつまみ加えて混ぜ合わせます。いりごまは、カレーと相性抜群で、ご飯に香ばしさと食感をプラスします。ごま油もまた、風味を増し、カレー全体のバランスを取ります。ご飯にこれらを加えることで、シンプルながらも奥深い味わいのご飯が完成します。
- 盛り付けと仕上げ 器にご飯を盛り、その上にカレーをたっぷりとかけます。仕上げに小口切りにしたみょうがを上にのせることで、爽やかさと香りが加わり、カレーがさらに引き締まります。最後に、ごま油を仕上げにかけて、風味を整えます。和風カレーの完成です。
いわしの和風カレーの魅力と楽しみ方
この「いわしの和風カレー」は、通常のカレーとは一味違った風味が楽しめる一品です。いわしの濃厚な旨味に、ミニトマトの酸味と甘みがバランスよく調和し、全体的に爽やかで風味豊かな仕上がりになっています。味噌を使うことで、和風テイストが加わり、日本の食卓に合う優しい味わいが感じられます。また、みょうがやいりごま、ごま油などの香味野菜や調味料が、全体の風味を引き立て、最後まで飽きることなく楽しめるカレーです。
いわしは栄養価が高く、DHAやEPAが豊富な魚ですが、臭みが気になるという方も多いかもしれません。このレシピでは、しょうがやネギを使うことでいわしの臭みを抑え、食べやすく仕上げています。さらに、ミニトマトの酸味が加わることで、よりさっぱりとしたカレーが楽しめます。
料理のアレンジ例:いわしの和風カレーをさらに美味しく楽しむ方法
ここからは、私からの提案です。いわしの和風カレーは、そのままでも十分に美味しいですが、アレンジ次第でさらなる楽しみ方が広がります。ここでは、トッピングやカレーのベースに合う工夫、さらに和風カレーにぴったりな副菜をいくつかご紹介します。
これらのアイデアを参考に、自分だけのオリジナルカレーにアレンジしてみてください。
1. トッピングのアイデア
和風カレーに合うトッピングを追加することで、食感や味のアクセントが加わり、より楽しめる一品になります。以下のトッピングをカレーにプラスしてみてください。
- 温泉卵
クリーミーな温泉卵をトッピングすると、カレーの辛味と旨味がマイルドにまとまり、全体に濃厚なコクが加わります。とろりとした黄身がカレーに絡むことで、豊かな食感と味わいが生まれます。 - 揚げ野菜
かぼちゃ、ナス、ピーマンなどの揚げ野菜を加えると、カレーのスパイシーな風味と相性が抜群です。特にカリッと揚げた野菜の食感が加わり、食べ応えも増します。野菜の甘みがカレーの辛味を和らげる効果もあります。 - フライドオニオン
カリカリに揚げたフライドオニオンは、カレーに香ばしさをプラスします。シンプルながらも、味わい深いアクセントになるトッピングです。食べる際のサクサク感が、カレーの滑らかさとのバランスを楽しめます。 - 青ネギや三つ葉
シンプルですが、青ネギや三つ葉などの香味野菜をトッピングすると、カレーにさっぱりとした風味が加わります。和風のカレーにぴったりなトッピングで、後味を爽やかに仕上げてくれます。 - 海苔やゴマ
カレーの上に細かくちぎった海苔をのせたり、ゴマをふりかけることで、和風感をさらに強調することができます。特にいわしとの相性が良く、香り豊かなカレーに仕上がります。
2. ご飯以外のアレンジ
和風カレーは、ご飯だけでなくさまざまな食材と合わせても美味しく楽しめます。特に麺類との組み合わせは、簡単に新しい風味を楽しめる方法です。
- うどんとの組み合わせ
カレーうどんの要領で、うどんを和風カレーに合わせると、また違った食感と味わいを楽しめます。だしを多めにして少しスープ状に仕上げれば、カレーうどん風に仕上がり、うどんのもちもち感とカレーのスパイシーさが絶妙にマッチします。 - そうめんとの組み合わせ
夏には冷たいそうめんとカレーの組み合わせもおすすめです。カレーは温かく、そうめんは冷たいというコントラストを楽しむことができ、さっぱりと食べられます。食欲が落ちる暑い日でも、軽めの食事としてピッタリです。 - パンとの組み合わせ
和風カレーをパンに合わせてカレーパン風にするのも楽しいアイデアです。カレーを少し固めに仕上げてパンの中に包み込み、揚げるか焼くと、和風カレーパンの完成です。ピタパンやナンに挟むのもおすすめです。
3. 和風カレーに合う副菜の提案
カレーだけでも十分なメインディッシュですが、副菜を加えることで、食卓全体がバランス良く整い、さらに豊かな食事体験を提供できます。ここでは、和風カレーにぴったりな簡単でヘルシーな副菜をいくつかご紹介します。
- ほうれん草のおひたし
カレーのスパイシーさを中和する、さっぱりとしたおひたしは、和風カレーにぴったりです。ほうれん草を軽く茹でて、だし醤油やかつお節をかけるだけで、簡単にできる副菜です。カレーとの対比で、口の中をリフレッシュさせながら楽しめます。 - 白菜の浅漬け
発酵食品である浅漬けは、カレーのコクとマッチしつつ、口直しとしても役立ちます。特に白菜のシャキシャキとした食感が、カレーの滑らかさとのコントラストを楽しめます。簡単に塩と昆布で漬け込むだけで作れるのも嬉しいポイントです。 - 大根とにんじんのなます
酢の物であるなますも、カレーの味を引き立てる副菜としておすすめです。大根とにんじんを細切りにして酢で和えたなますは、カレーの後にさっぱりとした味わいを楽しむことができ、特に脂っこさを緩和します。 - きゅうりの梅酢和え
梅の酸味とさっぱりとしたきゅうりの組み合わせは、和風カレーにぴったりの副菜です。梅の酸味がカレーの風味を引き立て、箸休めとしても完璧です。きゅうりを薄切りにして、梅干しと酢で和えるだけで、簡単に作れます。
料理研究家 長谷川あかりさんの魅力と経歴
長谷川あかりさんは、埼玉県出身の料理研究家であり、管理栄養士です。彼女のキャリアは、10歳から20歳までの子役・タレントとしての活動から始まりましたが、その後栄養学を学ぶために進学し、料理家としての道を歩み始めました。彼女のレシピは、健康的でありながら家庭でも手軽に作れるものが多く、多くの支持を集めています。ここでは、彼女の詳細な経歴や料理に対するこだわりをご紹介します。
1. 料理研究家 長谷川あかりさんの経歴
俳優から料理家へ
長谷川あかりさんは10歳から子役・タレントとして活躍しましたが、20歳で芸能活動を引退。その後、栄養学を学ぶために短期大学に進学し、4年制大学に編入。そこで管理栄養士の資格を取得しました。彼女は「食」を通じて、より健康的な生活を提案することを目指し、本格的に料理家としての活動を開始しました。
アシスタント経験
大学在学中、スープ作家の有賀薫氏のアシスタントとしても活動し、プロの現場で実践的な技術を学びました。この経験が、現在の料理スタイルや考え方に大きな影響を与えています。長谷川さんは、ただ美味しい料理を作るだけでなく、食材の栄養価やバランスを重視したレシピを提案しています。
2. 活動とSNSでの人気
2022年に料理家として本格的な活動を開始し、SNSを通じてレシピを投稿し始めました。特にインスタグラムやYouTubeでの投稿が注目を集め、多くのフォロワーに支持されています。彼女のレシピは、「手軽に作れるのに栄養価が高く、見た目も美しい」という点が特徴です。料理が好きな方だけでなく、健康を意識したい人々にも多くの共感を呼んでいます。
3. 直近の著書
『つくりたくなる日々レシピ』(2023年6月、扶桑社刊)
この著書は、長谷川さんの日常的に取り入れやすいレシピが多数掲載されている人気の料理本です。特に忙しい現代人に向けた、簡単に作れるけれども栄養価の高いレシピが中心に構成されており、健康的な食事を意識している人にとっても魅力的な一冊となっています。彼女の料理は、手軽でありながらも満足感が高く、「作る楽しさ」だけでなく「食べる喜び」も感じられる内容です。
4. 料理に対するこだわり
長谷川あかりさんのレシピには、いくつかの大きな特徴があります。
- 健康を意識したレシピ
管理栄養士としての知識を活かし、栄養バランスが取れたレシピを提供しています。彼女は、栄養価を重視しながらも、食べる楽しさを忘れないよう工夫しています。特に、スープや煮物など、体を内側から温める料理が多く、毎日の生活に取り入れやすいレシピが好評です。 - 手軽さと美しさ
長谷川さんのレシピは、手軽に作れるのに見た目が美しいという点でも支持されています。家庭料理でありながらも、見た目にもこだわることで、料理を作る楽しさが倍増します。 - 季節感を大切にしたレシピ
旬の食材を使ったレシピが多く、季節ごとの味わいを大切にしています。これにより、栄養価が高く、味も引き立つ料理が楽しめます。
まとめ
今回紹介された長谷川あかりさんの「いわしの和風カレー」は、和と洋のエッセンスが見事に融合した、ユニークで美味しい一品です。魚料理が苦手な方でも、カレーのスパイスと味噌のコクが相まって、いわしの旨味をしっかりと楽しむことができます。作り方もシンプルでありながら、しっかりとした味わいが楽しめるので、ぜひ家庭で試してみてください。
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