【めざまし8】増加する“大人の近視”のリスクとは?窪田良医師が解説する病気のリスクと対策方法

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2024年8月28日に放送されたフジテレビの「めざまし8」では、昨今急増している“大人の近視”について徹底解説が行われました。日本とアメリカの眼科学会に所属する医師、窪田良先生の専門的な見解をもとに、近視のリスクや予防法について考えていきます。従来、近視は子どもや若年層に多いと考えられてきましたが、近年の調査によれば大人の近視が増加しており、それに伴ってさまざまな健康リスクが懸念されています。この記事では、「めざまし8」で紹介された最新の研究結果や専門家のアドバイスを基に、大人の近視のリスクとその予防策について深掘りしてお伝えします。目の健康を守るための実践的なアプローチを学びましょう。

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大人の近視が増加する背景と原因

近視は一般的に子どもや若者の間でよく見られる視覚障害と考えられてきましたが、近年、大人の間でもその発症率が増加していることが明らかになっています。特に、窪田良医師の調査によると、日本では20歳未満の50%以上が近視を発症している一方で、50歳以上の約23.8%も近視を患っていることがわかりました。この増加の背景には、現代の生活様式や環境要因が深く関与しています。

  1. デジタルデバイスの長時間使用
    スマートフォンやコンピュータの画面を長時間見続けることは、目に過度の負担をかけ、近視を悪化させる原因となります。特に、ブルーライトの影響により眼精疲労が蓄積しやすくなり、視力低下を引き起こす可能性が高まります。
  2. 睡眠不足と不規則な生活リズム
    睡眠時間が不足すると、目の休息時間が十分に取れず、目の健康に悪影響を及ぼします。また、夜更かしや不規則な生活リズムも目の疲れを蓄積させる要因となります。
  3. 屋外活動の減少
    現代のライフスタイルでは、屋外で過ごす時間が減少し、自然光を浴びる機会が少なくなっています。太陽光を浴びることで、目の成長や健康を保つのに重要な役割を果たすため、屋外での活動が減少することは近視の進行に影響を与えるとされています。

窪田医師は、「外を2時間ほど散歩し、涼しい時間帯に太陽光の1000ルクス以上の明るさを浴びることが近視予防に有効」と強調しています。


近視が進行することで増加する病気のリスク

近視が進行することで、ただ視力が低下するだけでなく、他の深刻な眼病のリスクも大幅に高まることが研究で明らかになっています。特に強度近視(高度近視)と呼ばれる状態に進行した場合、以下のようなリスクが増加します。

  • 白内障のリスクが5倍に増加
    強度近視になると、目の水晶体が濁る白内障のリスクが5倍に増加します。これは、目の中の組織が長期間にわたって引っ張られたり、圧力がかかることによるものです。
  • 緑内障のリスクが14倍に増加
    緑内障は、視神経が損傷を受ける病気で、強度近視になるとそのリスクが14倍に増加します。これは、眼圧が高まることで視神経が圧迫され、ダメージを受けやすくなるためです。
  • 網膜剥離のリスクが22倍に増加
    網膜剥離は、網膜が眼球の壁から剥がれることで、視力が急激に低下する危険な状態です。強度近視の場合、眼球の形状が変化し、網膜が引っ張られて剥がれやすくなるため、そのリスクが22倍にも上昇します。

窪田医師は、「近視が軸性近視になると、眼球が縦に伸びて大きくなり、内部の神経組織が引っ張られて脆弱になり、さまざまな疾患のリスクが高まる」と解説しています。このため、近視の進行を食い止めることが非常に重要であるとされています。


近視と認知症の関連性

さらに、近視の進行が認知症のリスクにも関連しているという驚くべき事実も報告されています。視力が低下すると、目から脳へ送られる情報量が減少し、脳が受ける刺激も減少します。この結果、認知機能の低下が進みやすくなり、最悪の場合、認知症を引き起こすこともあるとされています。

  • 視力低下と脳への影響
    目から入る情報が減少することで、脳の働きが鈍り、刺激を受けなくなります。その結果、脳の神経細胞の活動が低下し、認知機能の低下につながります。
  • 認知症のリスクが1.4倍に増加
    近視の進行により、認知症のリスクが1.4倍に増加することが報告されています。特に、高齢者の場合、このリスクは顕著であり、視力を保つことが認知機能の維持にもつながると考えられています。

近視予防のための効果的な対策方法

大人の近視を予防し、その進行を防ぐためには、いくつかの具体的な対策があります。アメリカ眼科学会(American Academy of Ophthalmology)が推奨する「20-20-20」ルールが、近視予防に特に効果的だとされています。

  1. 「20-20-20」ルールを実践する
    20分ごとにデジタルデバイスの画面を見るのをやめ、6メートル以上離れた場所を20秒間見ることで、目の疲れを軽減し、近視の進行を防ぐことができます。
  2. 屋外での活動を増やす
    毎日平均2時間以上、自然光を浴びることが推奨されています。特に、午前中の明るい太陽光を浴びることで、目の健康を保つことができます。太陽光には、目の成長を適正にコントロールする効果があるとされています。
  3. 近くと遠くを交互に見る習慣をつける
    仮性近視(ピンホール近視)を防ぐためには、近くと遠くのものを交互に見る習慣をつけることが有効です。これにより、目の調節機能が鍛えられ、近視の進行を抑制することができます。
  4. 目の健康を保つ食事を心がける
    食事においても、目の健康をサポートする栄養素を積極的に摂取することが重要です。ビタミンA、C、E、亜鉛などが豊富に含まれる食品を摂ることで、目の健康を保ちやすくなります。

目に良いとされる健康法とその誤解

目の健康を保つためには、いくつかの方法が推奨されていますが、誤解されているものも多く存在します。窪田医師は、一般的に広まっている目の健康法についても言及し、その正しい理解を呼びかけています。

  • ブルーベリーの効果
    ブルーベリーには抗酸化作用があり、目の疲労軽減や黄斑変性の予防にある程度の効果が期待できます。しかし、近視そのものを改善する効果はないとされています。
  • 眼球マッサージの危険性
    眼球マッサージは効果的であるという誤解がありますが、実際には網膜剥離のリスクを高める危険性があります。特に、強い力でマッサージを行うことは避けるべきです。
  • 目薬の使用について
    目薬は清涼感を得るために有効ですが、過度に使用すると逆に目の乾燥を引き起こすことがあります。窪田医師は、「最も良いのは、自分の涙を大切にすること」と述べています。

まとめ:近視から目を守るためにできること

大人の近視の増加は、現代の生活習慣や環境の変化と深く関連しています。視力低下だけでなく、白内障や緑内障、網膜剥離、そして認知症などの深刻な健康リスクがあるため、早めの対策が重要です。毎日の生活の中で、屋外での活動を増やし、目を休めることを意識しながら、「20-20-20」ルールやバランスの取れた食生活を取り入れることが、目の健康を守る鍵となります。特にデジタルデバイスの使用が増えている現代では、目を大切にするための新たな習慣を取り入れることが求められています。近視から目を守るためのこれらの実践的なアドバイスを日常生活に取り入れ、目の健康を維持しましょう。

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