【主治医が見つかる診療所】観光YOUが殺到するなにわの人情救急外来SP|2024年10月7日(月)放送

健康

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■ 大阪の国際病院「医誠会国際総合病院」とは?外国人患者が押し寄せる理由

大阪・北区に位置する医誠会国際総合病院は、2023年10月に開院したばかりの新しい病院です。立地は大阪駅からも近く、大阪観光の主要スポットや関西国際空港からのアクセスも良好で、観光客にとって非常に便利な場所にあります。特に、ここは24時間体制で救急患者を受け入れ、英語をはじめとした多言語対応が整っていることから、観光中に急な体調不良やけがに見舞われた外国人観光客が数多く訪れています。

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多様な国籍の患者が駆け込む「国際外来」

同病院の救急科には、アメリカやオランダ、ブラジル、イタリア、中国、韓国など、様々な国籍の患者が24時間体制で診察に訪れています。番組では、特に印象的だった外国人患者のエピソードをいくつか取り上げ、その様子を詳しく紹介しました。

  • アメリカから来た女性観光客の事例
    観光でユニバーサル・スタジオ・ジャパンや京都を訪れていたアメリカ人女性が、歩き回ったことによる膝の激痛を訴え、病院に搬送されました。診察にあたったのは、英語が堪能で外国人診療のリーダーを務める仲川医師。すぐにヒザ関節の炎症と診断し、適切な薬物療法を施して女性の痛みを和らげました。治療後、女性は「こんなに素早く対応してもらえるとは思わなかった」と感謝の言葉を述べていました。
  • オランダ人夫婦の1歳の娘のケース
    次に紹介されたのは、耳の腫れを訴えた1歳のオランダ人女児の事例。この女児はダウン症を患っており、耳の管が狭いために感染症にかかりやすい体質でした。診断の結果は軽度の中耳炎で、適切な治療が行われ、女児もすぐに元気を取り戻したとのこと。診察を担当した仲川医師は「国際的な患者に対応する際には、医療技術だけでなく、患者の背景や家族の心情も考慮することが大切」と語っていました。

スタッフ60名の強力なバックアップ体制

医誠会国際総合病院の救急科には、医師・看護師・救命士を含む60名のスタッフが在籍しており、24時間体制で対応可能です。また、電話通訳サービスを利用して、32か国語以上の言語に対応することができるため、言葉の壁に悩む外国人患者も安心して治療を受けられる環境が整っています。これにより、医誠会国際総合病院は観光地・大阪で「国際病院」としての地位を確立し、多くの外国人から信頼される存在となっています。


■ 病院だけじゃない!大阪の「人情」が生む信頼関係

番組では、医誠会国際総合病院の仲川医師の個人的なエピソードも紹介されました。仲川医師は35歳の時に一念発起し、アメリカに留学。アラスカやハワイなど、医療体制の整っていない地域で16年間、貧困層の患者たちに寄り添った医療を提供してきました。その経験を経て、今では大阪の外国人医療の第一線で活躍する仲川医師は、外国人患者に対しても温かく接し、彼らの不安を少しでも和らげることに尽力しています。

「おおきに精神」で安心感を提供する

特に印象的だったのは、仲川医師が診察の最後に外国人患者にかける「おおきに」という言葉。外国人観光客は、この温かい「おおきに」を聞くだけで、少しホッとした表情を見せるそうです。仲川医師は「言葉の壁や文化の違いがある中でも、大阪の人情を感じてもらえたら、それが医療以上の安心感につながるのでは」と、その信念を語っていました。


■ 異国での出産や高額医療費問題も…国際病院の抱える課題

今回の放送では、成田赤十字病院での外国人診療の事例も取り上げられました。成田空港に隣接する成田赤十字病院では、2023年には6281人の外国人患者が受診し、2024年上半期にはその数がさらに増加。特に、産婦人科での出産や、糖尿病やがんといった慢性疾患を抱える患者たちの診療が増えているという現状が紹介されました。

高額医療費の問題と治療方針の調整

特に問題となるのは、保険未加入の患者が増えている点です。日本の医療費制度では、保険がないと治療費が非常に高額になり、治療を受けたくても受けられないというケースが発生しています。番組では、糖尿病で足の指が壊死したフィリピン人女性の事例を紹介。保険未加入のため、高額な医療費が発生し、治療方針を巡って病院側と患者側の板挟みになる場面もありました。

浅香医師は「最善の治療を提供したい一方で、患者の経済的な事情も考慮しなければならない。正しい医療を提供するだけでは解決できない問題がある」と、その難しさを吐露。最終的には、患者の希望を最大限尊重し、負担の少ない治療法を選択することで、患者も満足のいく形での治療を受けることができました。

■「国際都市・成田」の医療最前線!成田赤十字病院が抱える課題とは?

今回の「主治医が見つかる診療所」では、大阪の「医誠会国際総合病院」とともに、千葉県成田市に位置する「成田赤十字病院」の奮闘ぶりも特集されました。成田赤十字病院は、成田空港に隣接することから、年間を通じて多くの外国人患者が訪れる「国際病院」です。2023年の外国人患者数は6281人にのぼり、急激な患者数の増加に伴い、医療体制の見直しと国際対応の強化が求められています。

成田赤十字病院の国際診療科:多言語対応と患者の心情を汲み取る医療

成田赤十字病院では、2017年に「国際診療科」を設立し、外国人患者専門の診療体制を整備。英語、タガログ語、中国語など、多言語対応が可能な通訳スタッフを揃え、訪れる外国人患者に対して迅速かつ適切な対応を行っています。さらに、通訳だけでなく、医師自身も多国籍の言語や文化を学び、診察に活かすことを心がけています。今回紹介された浅香医師も、かつてケニアでの医療活動に従事し、その経験を基に外国人患者への対応に尽力しています。

  • 浅香医師のコメント:「国際診療は、単に言葉が通じればいいというものではありません。患者さんの文化や生活習慣、さらにはその国の医療事情を理解しながら治療に当たることが大切です。患者さんの心情に寄り添い、できる限り安心して治療を受けていただくために、丁寧なコミュニケーションを心がけています」

多国籍な患者の多様な症状と医療費の問題

番組では、フィリピン、ネパール、スリランカなど、さまざまな国籍の患者が診察を受ける様子が取り上げられました。中でも特に課題となるのは、保険未加入の患者による高額医療費問題。日本の保険制度に加入していない外国人患者は、治療を受けた際にその費用を全額自己負担しなければならず、手術や入院を必要とする治療になると数十万円から数百万円もの医療費がかかることもあります。

  • 事例1:糖尿病で足の指が壊死したフィリピン人女性
    フィリピン出身の60代女性は、糖尿病を長年放置した結果、足の指が壊死してしまい、緊急搬送されました。診察の結果、患部の切除が必要と診断されましたが、保険未加入のため、手術費用が高額になることから女性は治療を躊躇。しかし、浅香医師が丁寧に説明し、女性と病院の双方が納得する形で、切除ではなく、負担の少ない「局所治療」を行うことになりました。この結果、女性の治療費は当初の見込みよりも大幅に安く済み、無事に退院することができました。
  • 事例2:高齢出産のネパール人女性と帝王切開
    また、ネパール人の高齢妊婦が胎児の発育不良のため緊急搬送され、帝王切開手術が必要と診断されたケースも紹介されました。医師が手術のリスクや費用を説明する際には、専門のタガログ語通訳を介して、患者とその家族に理解を促す配慮が行われました。最終的に同意書を取り交わし、手術は成功。2090gの元気な男の子が無事に生まれました。

これらのエピソードは、医師と通訳、そして患者が協力しながら治療方針を決定していく「国際医療」の難しさと重要性を伝えるものでした。


■ 病気の早期発見を!患者のリアル体験から学ぶ「見逃してはいけない症状」

番組後半では、街で行われた病気経験者へのインタビュー調査の結果を基に、視聴者が普段見逃しがちな体調のサインを紹介しました。207人に及ぶ街頭調査の中から、特に見逃されがちな病気の兆候を徹底解説。予期せぬ症状から重大な病気が見つかったケースを元に、早期発見の重要性を訴えました。

突然の視界異常や耳鳴りが引き起こす危険な病気

  1. 脳梗塞
    70代の男性は、ある日突然「左目だけが上下にずれて見える」という異常を感じました。これは、脳梗塞の前兆として知られる「眼瞼下垂」や「視野欠損」と呼ばれる症状の一種。すぐに病院で診察を受けたことで、初期の脳梗塞と診断され、大事に至らず治療を受けることができました。
  2. 突発性難聴
    20代の女性は、突然「左耳がピクピクと痙攣し、耳鳴りが止まらない」と感じました。診断の結果は突発性難聴。これはストレスや過労が原因となることが多く、2週間以内に治療を開始しないと回復が難しくなることがあります。女性はすぐに治療を受けたため、聴力を取り戻すことができました。
  3. 三叉神経痛
    30代の女性が「顔半分に鋭い刺すような痛みを感じた」ことがきっかけで診断されたのは、三叉神経痛。これは神経が圧迫されることで顔や歯茎、目の周りに激しい痛みが走る病気で、放置すると生活に大きな支障をきたす可能性があります。

「見逃してはいけない症状」とは?

番組では、これらのエピソードを通じて、「突然の視覚異常や耳の痙攣、顔の痛みは、決して軽視してはいけないサインである」と注意喚起。視聴者に対して「いつもと違う症状を感じたらすぐに医師に相談すること」を強く推奨しました。


■ 「私、これで病気に気づきました!」有名人たちの体験談と教訓

さらにスタジオでは、秋野暢子さんや雛形あきこさんといった出演者たちが、自身の病気経験を語り合いました。特に秋野さんは、2022年に「食道がん」を発症し、治療に臨んだことを告白。2023年4月に治療を終え、現在は再発もなく健康を取り戻しているとのこと。

  • 秋野暢子のコメント:「最初に違和感を覚えた時にすぐに検査を受けて良かった。放っておいたら手遅れになっていたかもしれないので、やはり自分の体のサインを見逃さないことが大切です」

■ まとめ:医療の国際化が求められる時代における「おもてなし医療」の在り方

今回の「主治医が見つかる診療所」では、外国人患者に対応する病院の現場や、異国の地で病気に見舞われた人々へのケアを通じて、日本の医療の新しい課題と向き合う姿が描かれました。国際化が進む中で、言語や文化を超えた医療の在り方が求められている今、医療従事者たちはどのようにして「おもてなし医療」を実践していくべきかを考えさせられる内容でした。

次回の「主治医が見つかる診療所」もお見逃しなく!あなたは今回の放送でどのエピソードが心に残りましたか?コメント欄で意見をお聞かせください。視聴者の皆様のご意見もぜひお待ちしております。

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