【人生の楽園】藍ラブ夫婦が営む藍染工房「伊勢藍」の魅力とは?|2024年9月28日放送

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藍染に情熱を注ぐ夫婦の物語

2024年9月28日に放送された「人生の楽園」では、三重県いなべ市で藍染工房「藍染工房∞伊勢藍(いせあい)」を営む祐次さんと美樹さん夫妻のストーリーが紹介されました。かつては都会での仕事に追われ、体調を崩した祐次さんが藍染を通して生きがいを見つけ、妻の美樹さんと共に心を込めた作品を作り続けるまでの感動的なエピソードが語られました。

「藍染工房∞伊勢藍」は、ただの染物屋ではありません。夫婦が手間暇かけて作り上げる作品には、二人の人生の経験や想いが込められており、伝統技法である灰汁発酵建て(あくはっこうたて)を用いて、藍の美しさを引き出す工房として多くの人々を魅了しています。

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■ 三重・いなべ市の藍染工房「伊勢藍」への道のり

祐次さんと美樹さんは、三重県いなべ市に「藍染工房∞伊勢藍」を構え、手ぬぐいやストール、ブラウスなどの作品を製作しながら、体験教室も開いています。この工房ができるまでの背景には、二人の様々な経験が詰まっています。

不動産会社勤務からの転機

祐次さんは、元々神奈川県で不動産系企業に勤めていましたが、毎日の徹夜業務で体調を崩してしまいました。2011年、療養を兼ねて三重県菰野町へ移住し、農業を学びながら生活することで少しずつ体調が回復していきました。その後、母親が病気で倒れたことをきっかけに、夫婦で故郷の徳島に戻り、介護生活がスタートします。

藍染との出会い

介護生活が3年ほど経った頃、祐次さんは次第に精神的にも疲れ果て、介護うつになってしまいました。そんな時、近所で藍染教室を見つけ、気分転換にと通い始めたところ、わずか2か月で心が元気になったのです。この経験をきっかけに、藍染の魅力にのめり込み、藍染の技術を本格的に学ぶことを決意しました。

工房の立ち上げと再スタート

介護を終えた二人は、2017年に三重県菰野町で「藍染工房∞伊勢藍」を始めましたが、さらに大きな展開を求め、2021年に三重県いなべ市に工房を移し、新たなスタートを切りました。現在は、地域の協力を得ながら藍の栽培を進め、体験教室を開き、藍染の楽しさと伝統を広めています。

■ 伝統技法「灰汁発酵建て」を使った藍染とは?

「藍染工房∞伊勢藍」では、伝統的な「灰汁発酵建て」技法を用いて藍染を行っています。この技法は、蒅(すくも)という藍の葉を発酵させた染料を灰汁(あく)と混ぜ、発酵の力で染液を発色させる日本古来の技法です。

灰汁発酵建ての手順

  • 灰汁の準備
    備長炭の灰にお湯を注ぎ、一晩置いて上澄みを取ることで灰汁を作ります。この灰汁を染液に加え、撹拌しながら発酵を促します。
  • 蒅(すくも)を混ぜる
    灰汁とお湯を入れた甕(かめ)に蒅を入れて撹拌します。発酵が進むと染液が濃くなり、藍の色が引き出されます。
  • 発酵の管理
    染液の状態を確認しながら、発酵が進みすぎないように調整。適度な発酵を保つことで、美しい藍色が出るように管理を行います。

この伝統技法は手間と時間がかかり、現在の大量生産型の染色には向かないため、灰汁発酵建てを行っている工房は非常に少なくなっています。それだけに、この技術を守り、次世代へ伝えていくことに情熱を注ぐ祐次さんの姿勢には、多くの人が共感しています。

■ 夫婦の出会いと「伊勢藍」の誕生

祐次さんと美樹さんは、もともと別々の道を歩んでいました。美樹さんは新潟県出身で、26歳の時に漫画家としてデビュー。その後、画家に転身し、アートの世界で活動を続けていました。ある日、ネットで見た美樹さんの作品に惹かれた祐次さんは、三重県菰野町にある美樹さんのアトリエを訪問し、出会いが始まりました。

二人の絆と新しい挑戦

出会いから5年後、二人は結婚し、藍染工房「伊勢藍」を立ち上げることになります。美樹さんは色彩やデザインの面で工房を支え、祐次さんは藍染の技術を磨きながら、二人三脚で工房を運営しています。現在は、ブラウスや手ぬぐい、ストールなど、多彩な藍染アイテムを制作し、夫婦ならではの温かみのある作品を提供しています。

■ 作品と体験教室の魅力

「藍染工房∞伊勢藍」では、作品の販売だけでなく、藍染体験教室も開いています。参加者は、自分で染めたオリジナルアイテムを持ち帰ることができ、藍染の奥深さや楽しさを体感できます。

体験教室で学べること

  • 灰汁発酵建ての基礎知識
  • 染液の撹拌方法
  • 染めのプロセスとコツ
  • オリジナルデザインの制作

初心者でも気軽に参加できる体験教室で、職人技の一端に触れられるのが魅力です。最近では地元の子供たちや観光客にも人気のイベントとなっており、藍染の魅力を伝える活動の一環として力を入れています。

■ 工房移転後の新たな挑戦と展望

2021年、工房を三重県菰野町からいなべ市に移したことで、より広いスペースで制作に打ち込めるようになり、地域の人々との交流も深まっています。地元の農家と協力して藍の栽培を進め、地域に根差した藍染文化の普及を目指しています。

地元とのコラボレーション

  • 地元産の藍の葉を使用:地域の農家と連携し、化学薬品を使わない安全な藍を育てています。
  • 体験教室の開催:地元の学校や観光施設と連携し、藍染の楽しさを広めています。
  • オリジナル商品の開発:藍を使った限定商品を企画し、いなべ市の名産品として販売を拡大しています。

こうした取り組みを通じて、「藍染工房∞伊勢藍」は地域の文化発展にも貢献しています。

■ あなたも藍染を体験してみませんか?コメント欄で感想をお聞かせください!

「藍染工房∞伊勢藍」のストーリーに共感した方、藍染の魅力を感じた方は、ぜひコメント欄で感想をシェアしてください。また、実際に工房を訪れたことがある方や、藍染体験に参加したことがある方は、ぜひその時の思い出や作品の写真も投稿していただけると嬉しいです!

まとめ

今回の「人生の楽園」では、三重県いなべ市で藍染工房を営む祐次さんと美樹さんの心温まる物語が紹介されました。都会での仕事に疲れ、体を壊した祐次さんが、藍染と出会い、第二の人生を見つけたストーリーは、多くの人に勇気と感動を与えました。今後も、藍染の伝統技法を守り、次世代へと伝えていく夫婦の挑戦に注目が集まります。藍染の魅力をさらに多くの人に伝えるため、「藍染工房∞伊勢藍」は新しい展開を続けていくことでしょう。

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