京都と沖縄、2つの土地で紡がれる夫婦の絆と挑戦
2024年10月5日放送の「人生の楽園」では、京都・亀岡市と沖縄・大宜味村でそれぞれの夢を追いかけ、夫婦の絆で困難を乗り越えていく2組の夫婦の物語が特集されました。京都の信寿さんは、妻の幸子さんとともに育んだ夢を引き継ぎ「ファームハウス ナナ」を営み、一方沖縄の徹平さんは、妻・有佳子さんと協力しながら伝統的なサバニを作る工房「HENTONA SABANI」を開業しています。それぞれの夫婦が、パートナーと共に夢を形にしていく姿が描かれ、視聴者に感動を与えました。
今回は、彼らの人生に秘められたストーリーや日々の営みを丁寧に紹介し、夫婦の絆をさらに深掘りしていきます。どのようにして彼らが夢を実現し、今の姿に至ったのか、それぞれの人生の背景や出会い、支え合う日々を追っていきましょう。
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【人生の楽園 夫婦の絆スペシャル】沖縄の伝統船・サバニを作り続ける邊土名夫妻の物語|2024年10月5日
【人生の楽園】豊田信寿さんが営む農家民宿「Farmhouse NaNa」での夫婦の絆と地域交流|京都府亀岡市|2024年10月5日
■京都・亀岡市「ファームハウス ナナ」:亡き妻の夢を叶え続ける信寿さんの挑戦
妻との夢を形にした農家民宿「ファームハウス ナナ」
信寿さんが京都・亀岡市で営む農家民宿「ファームハウス ナナ」は、亡き妻・幸子さんとの夢を実現させた場所です。信寿さんと幸子さんは、共に28歳の時に結婚し、子どもを育てながら忙しい日々を送っていました。信寿さんは、亀岡市出身の生粋の地元民。彼は自動車部品メーカーに勤め、家庭を支えながら働く一方、幸子さんは専業主婦として家族を支えていました。
忙しい日々と幸子さんの病気
しかし、家族としての充実した生活の中で、夫婦は次第に健康を崩していきます。特に幸子さんが乳がんを患った時、夫婦は生活のリズムを見直し、家族の時間を大切にすることを決意しました。幸子さんは「いつか大きな古民家で、家庭的な空間を作りたい」という夢を抱いており、信寿さんはその夢を叶えるために必死に物件を探し回りました。そして、ようやく見つけたのが現在の「ファームハウス ナナ」となる古民家でした。
早期退職し農家民宿を開業
信寿さんは、幸子さんの夢を形にするため、自らも大きな決断をしました。それが、会社を早期退職し、農業に専念することです。53歳という早期退職は、安定した生活を手放す勇気のいるものでしたが、幸子さんの夢を叶えるために迷いはなかったといいます。そして、2019年に農家民宿「ファームハウス ナナ」が開業されました。民宿では、田舎の暮らしを体験できる宿泊プランを提供し、特に人気の体験は自ら育てた米を羽釜で炊いて提供する朝食体験です。
自家製卵とお味噌汁でおもてなし
信寿さんは、農家民宿を始めるにあたり、烏骨鶏(うこっけい)という珍しい鶏を飼育し始めました。この烏骨鶏の卵は、農家民宿の名物として知られ、朝食の卵かけご飯として提供されています。また、幸子さんと一緒に作った自家製味噌を使用したお味噌汁も、常連客にとって忘れられない一品です。信寿さんは「亡き妻の味を忘れないでほしい」という思いを込めて、手作りの漬物や佃煮、梅干しなども提供しています。
家族の未来とさらなる挑戦
信寿さんの長女である光さんは、服飾デザインを学ぶためにイタリアへの留学を控えています。家族全員がそれぞれの夢に向かって進んでおり、信寿さんは農家民宿を通じて、幸子さんの夢と家族の絆を繋ぎ続けることを目標としています。
■沖縄・大宜味村「HENTONA SABANI」:サバニを未来に繋ぐ徹平さん夫婦の物語
サバニ工房「HENTONA SABANI」:伝統的な帆掛け舟作りの職人
沖縄・大宜味村で営む「HENTONA SABANI」は、沖縄伝統の帆掛け舟・サバニを作る工房です。サバニはかつて琉球王国時代から人や物資の運搬、そして漁船として使用され、沖縄の海文化を支えてきました。現代では、職人が少なくなり、サバニを作れる工房は数えるほどしか残っていません。
異業種からサバニ職人へ
徹平さんはもともとホテルの宿泊係として働いていましたが、「もっと多くの人に喜んでもらえる仕事がしたい」との思いから退職。カナダで接客業の経験を積み、海外での働き方を学びました。その後、石垣島の旅行会社に勤務していたときに偶然出会ったのが「帆掛けサバニ」でした。サバニの美しい曲線と伝統的な作りに感銘を受けた徹平さんは、職人としての道を歩むことを決意します。
妻・有佳子さんとの出会い
サバニを作る職人としての道を歩み始めた徹平さんは、恩納村でマリンガイドをしていた有佳子さんと出会います。お互いに海を愛し、伝統文化に深い理解を持つ二人は、交際4か月で結婚しました。徹平さんがサバニ作りを学ぶ中、有佳子さんは彼の一番のサポーターとして、工房を立ち上げる際にも大きな役割を果たしました。
地域に根差した活動と豊年祭
沖縄・大宜味村で500年以上続く「塩屋湾のウンガミ」という伝統行事があります。この豊年祭では、地域の豊漁豊作と安全を祈願し、サバニが湾を駆け抜ける競走が行われます。今年の祭りは6年ぶりの開催となり、徹平さんにとっても初めての参加でした。地域の人々との交流を通じて、徹平さんと有佳子さんは大宜味村で新たな絆を築き上げ、サバニを未来へ繋ぐ使命を感じています。
3艘のサバニを手掛ける日々
現在、徹平さんの工房「HENTONA SABANI」には3艘のサバニの注文が入っており、そのうち1艘は年内に完成させなければならないため、有佳子さんも一緒に製作に携わっています。サバニは、船体の曲線美を保ちながら、実用性も兼ね備えた伝統的な技術を必要とするため、1艘完成させるのに長い時間がかかります。二人三脚でサバニを作り上げる日々は決して楽ではありませんが、妻と協力し合うことで次々と困難を乗り越えています。
■夫婦の絆がもたらす感動のストーリー
それぞれの夢を実現し続ける夫婦の姿
信寿さんは亡き妻の夢を形にし続け、徹平さんは沖縄の伝統文化を守りながら、新しいサバニの可能性を追求しています。夫婦の絆を支えにそれぞれの道を進む姿は、視聴者にとって大きな感動を与え、夫婦としてのあり方を考えさせられる内容でした。
読者の皆様へのコメント
この放送をご覧になった皆さんは、どの夫婦の物語に心を打たれましたか?また、訪れてみたい場所や感じたことがあれば、ぜひコメントで教えてください。京都・亀岡市や沖縄・大宜味村、それぞれの地で彼らが紡いだ物語を通して、夢を叶えるための努力や家族の支え合いの大切さを感じた方も多いのではないでしょうか。
まとめ
「人生の楽園」2024年10月5日放送の「京都&沖縄 夫婦の絆スペシャル」では、信寿さんと徹平さん、それぞれの夫婦が支え合いながら夢を追い続ける姿を描きました。信寿さんが妻の夢を受け継ぎ、農家民宿「ファームハウス ナナ」を営み続ける姿や、徹平さんがサバニ工房「HENTONA SABANI」を通じて沖縄の伝統文化を未来へ繋ぐ姿は、夫婦や家族の絆の大切さを再認識させるエピソードでした。
引き続き、「人生の楽園」ではさまざまな夫婦や家族の物語を紹介していきます。次回の放送もぜひお楽しみに!
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