2024年10月6日に放送された「遠くへ行きたい」では、小谷実可子さんが福井県坂井市を訪れ、伝統的なジャカード織技術を受け継ぐリボン工場「エイトリボン」を見学しました。エイトリボンは、繊細で美しいデザインのジャカード織リボンを生産する日本最大級のリボン工場です。
この工場では、旧式のシャトル織機を使った高い技術で、手芸用の「チロルリボン」や、導電糸を織り込んだリボンなど多彩な製品を手がけています。今回は工場の内部や、リボンが出来上がるまでの製造過程を紹介し、さらに併設されているファクトリーショップやカフェ「RIBBON’S CAFE」での体験内容にも触れていきます。ぜひ、この記事を通して伝統と革新が共存するエイトリボンの魅力を存分に感じてください。
【遠くへ行きたい】小谷実可子が訪れる福井の絶品グルメと伝統文化の魅力を大特集!|あべ川餅、水まんじゅう、ガサエビを堪能|2024年10月6日放送
■エイトリボンの魅力とは?小谷実可子が訪問した日本最大級のジャカードリボン工場
歴史ある工場の再生ストーリー
エイトリボンの前身は、1961年に設立された「丸岡エイトリボン協業組合」で、長年にわたり福井県の織物産業を支えてきました。しかし、時代の流れとともに国内の織物産業が衰退する中、2015年に松川レピヤンが経営を引き継ぎ、工場は新たなスタートを切りました。伝統的な技術を守りつつ、現代の需要に合ったリボン製品を開発し、工場の再生を実現しています。
- 伝統技術を活かした製造
エイトリボンは、旧式のシャトル織機を使って、細かな模様や複雑なデザインを織り込んだ「ジャカードリボン」を生産しています。シャトル織機は、繊細な織物を作り出すことができる一方で、高度な技術と手間がかかるため、熟練の職人による丁寧な作業が求められます。 - 新しい価値を生むリボン製品
手芸用の「チロルリボン」はもちろん、導電糸を織り込んだ「導電リボン」や、同色で織り上げたモノクロームデザインのリボンなど、時代のニーズに応じた多彩な製品を展開しています。
工場見学で体験できること
エイトリボンの工場見学では、織機が織りなすリボンの製造過程を間近で見学することができます。工場内では、シャトル織機の迫力ある動きや、糸が模様を描く様子を観察できるほか、実際にリボンストラップを作る体験も楽しめます。
- リボンストラップ作り体験
工場見学の途中で、訪問者は自分好みのリボンを選んでオリジナルのストラップを作ることができます。色と柄を選んで、世界に一つだけのリボンストラップを作り上げる体験は、子どもから大人まで楽しめる人気のアクティビティです。
■伝統技術「ジャカード織」とは?
ジャカード織の仕組み
ジャカード織は、フランスのジョゼフ・マリー・ジャカールが19世紀初頭に発明した織物技術です。織機を使って経糸(たて糸)を個別に制御し、複雑な模様を生み出します。これにより、繊細で緻密なデザインの織物を作り出すことが可能になります。エイトリボンでは、伝統的なジャカード織機を使用し、時代を超えた美しいリボン製品を生産しています。
- 経糸と緯糸の制御
ジャカード織機では、経糸を一本ずつ上下に動かすことで、模様を形成します。これにより、花柄や幾何学模様などの複雑なデザインをリボンに織り込むことができ、カラフルで美しい仕上がりが特徴です。 - 色糸と模様の組み合わせ
色糸の組み合わせを工夫することで、同じパターンでも様々なバリエーションを生み出すことができます。エイトリボンでは、伝統的なデザインに加え、現代のトレンドを取り入れたオリジナル柄も展開しており、用途に合わせて選べる幅広いラインナップを揃えています。
■エイトリボンの製品ラインナップ
人気の「チロルリボン」シリーズ
エイトリボンの代表的な製品である「チロルリボン」は、手芸愛好者に根強い人気を誇る商品です。細幅で扱いやすく、カラフルなデザインが特徴。小物作りや洋服の飾りなど、様々な用途で使われており、初心者から上級者まで幅広く愛されています。
- チロルリボンの特徴
伝統的なデザインを取り入れつつ、現代的なアレンジも加えた「チロルリボン」は、色彩豊かな模様が魅力。工場では、季節ごとに新しいデザインを発表し、常に新鮮なラインナップを提供しています。
導電リボンの技術
導電糸を織り込んだ「導電リボン」は、エイトリボンの技術力を活かした革新的な製品です。電子機器や工業用資材としても利用され、耐久性と柔軟性を兼ね備えています。特殊な用途にも対応できるため、工業やアートの分野でも注目されています。
- 応用範囲の広さ
導電リボンは、電気を通す性質を持っているため、センサーや配線素材としての利用が可能です。今後、スマートファブリックやウェアラブルデバイスの開発にも応用される可能性があり、次世代のテキスタイル技術として期待されています。
■RIBBON’S CAFEでの工場見学の楽しみ方
カフェとファクトリーショップの魅力
工場見学の後は、敷地内に併設された「RIBBON’S CAFE」で一休みするのもおすすめです。カフェでは、エイトリボンが製作するオリジナルグッズを展示・販売しているほか、限定の手作りスイーツや軽食も楽しめます。
- ファクトリーショップ限定グッズ
カフェ横のファクトリーショップでは、ここでしか手に入らない限定デザインのリボンやアクセサリーが販売されています。リボン製品を使ったポーチや文房具など、ギフトにもぴったりの商品が揃っています。 - お土産に最適なリボンスイーツ
また、工場見学の思い出として、お土産におすすめなのがリボンをイメージした手作りスイーツ。カラフルなリボン模様を再現したクッキーや、リボン形をしたケーキなど、見た目も華やかで喜ばれること間違いなしです。
■まとめ
福井県坂井市にあるエイトリボンは、日本最大級のジャカードリボン工場として、伝統技術と革新を両立させたユニークな工場です。今回の「遠くへ行きたい」では、リボン製品の製造過程を見学し、さらに小谷実可子さんがリボンストラップ作りにも挑戦。手芸愛好者やファッション業界の方々にとっても興味深い内容となっていました。
工場見学や併設のファクトリーショップ、カフェでの体験を通じて、リボンの魅力を存分に楽しむことができます。皆さんも福井県を訪れる際には、ぜひ「エイトリボン」を訪れて、伝統技術の素晴らしさを体感してみてください!
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