【所さんの目がテン!】驚きのホヤ活用法|ホヤが電池に!?科学が明かすホヤの秘密と魅力(2024年9月15日放送)

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ホヤの魅力に迫る!ただの珍味じゃないその奥深い世界

ホヤという生き物は、独特な外見と味わいから「珍味」として知られ、特に東北地方で親しまれてきました。しかし、ホヤはその食用としての側面だけではなく、実は科学や技術の世界でも大いに注目されているのです。2024年9月15日放送の『所さんの目がテン!』では、ホヤが持つ多彩な魅力と、驚きの研究成果について深く掘り下げました。ホヤの美しさに魅了され続ける水中写真家や、ホヤの殻を利用した画期的な技術開発まで、ホヤが持つ無限の可能性に迫ります。

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固着性動物ホヤの不思議な生態:動かない生き物の進化とは?

ホヤは「動かない動物」として非常にユニークな生態を持っています。長谷川先生が研究するホヤは、岩や海底に体を固定し、動かずに一生を過ごします。ホヤの体には、海水を取り入れる「入水孔」と呼ばれる穴があり、そこから海水を取り込みます。そして、海水中の微小な食物粒子やプランクトンをこし取ることで栄養を摂取するという、独自の捕食方法を持っているのです。

このようなホヤの動かない生活スタイルは、他の生き物とは異なる進化の形を象徴しています。ホヤは、幼生時にはオタマジャクシのような形をしており、その尾には「脊索」と呼ばれる軟骨状の構造があります。この脊索は、ヒトを含む脊椎動物の祖先であり、ホヤはヒトと共通の遺伝的な背景を持つ「遠い親戚」にあたるのです。特に、ホヤが成長過程で脊索を失い、固着性の動物として変態する姿は、科学者たちにとっても大いに興味を引くテーマとなっています。

ホヤの固着性に関する興味深い実験

番組では、ホヤがどのようにして海水中の粒子をろ過するのかを確認するための実験も行われました。ホヤが生息する水槽に食紅を混ぜ、わざと水を濁らせたのです。通常の海水が赤く濁る中で、ホヤはその自然のろ過能力を発揮し、わずか3日で水を再び透明に戻しました。この驚くべきホヤのろ過能力は、環境浄化にも応用できる可能性を示唆しています。


70歳の水中写真家が語るホヤの美しさ

ホヤの魅力は、ただその生態にとどまりません。その美しい外観は、多くの水中写真家を魅了してきました。番組に登場した水中写真家の細谷克子さんは、60歳を過ぎてから独学で水中写真を学び、今では70歳を迎えた現在もホヤの写真を撮り続けています。彼女が捉えたホヤの写真には、色鮮やかで個性的なホヤたちが写っており、その美しさはまるで海の中のアートのようです。

細谷さんが特におすすめするのは、ムネボヤの仲間です。ムネボヤは筋肉の繊維や血管が透明な殻を通してはっきりと見え、その精密さに感嘆させられます。また、ホヤには3000種以上の種類が存在し、その多様性は写真家や研究者にとって非常に魅力的な研究対象です。中には、ホヤの体内に他の魚の卵が産み付けられることもあり、ホヤは単なる静かな生き物ではなく、他の海洋生物との複雑な関係性を持っていることがわかります。


ホヤが電池に!?最先端技術の可能性

ホヤはその生態や美しさだけではなく、技術分野でも驚きの役割を果たしています。番組では、東北大学の藪先生がホヤの殻を使って開発した「金属空気電池」が紹介されました。この電池の核心となるのは、ホヤの殻に含まれるセルロースです。ホヤは動物の中で唯一、セルロースを生成することができる生物です。このセルロースは、木材などの植物由来のセルロースに比べて分子構造が整然としており、高温で熱しても炭として残る特性を持っています。この特性を利用して、ホヤの殻を高温で焼き、燃料電池の触媒として使用できるように加工する技術が開発されました。

さらに、藪先生は畜産業の廃棄物である乾燥血粉の中に含まれる「ヘモグロビン」とホヤ殻を組み合わせることで、白金に匹敵する新しい触媒を作り出すことに成功しました。この技術は、従来の燃料電池で使用される高価な白金族の代わりとして期待されており、持続可能なエネルギー技術として日本の資源問題解決にも貢献する可能性が大いにあります。

ホヤ電池の驚きの活用例:ライフジャケットにも応用

さらに驚くべきは、このホヤ電池がライフジャケットにも応用されていることです。海に落ちた際、ホヤ電池が海水に反応して発電し、GPS装置を起動させることで遭難者の居場所を瞬時に特定することができるのです。自然由来の素材であるホヤの殻は、環境にも優しく、海に捨てられても分解されるため、持続可能なエネルギー資源としての活用が期待されています。


まとめ:ホヤが持つ未来への可能性

今回の『所さんの目がテン!』では、ホヤがただの「珍味」ではなく、科学や技術の分野でも大いに可能性を秘めていることが明らかにされました。その独特な生態や美しさ、そして先端技術に応用されるホヤの殻の可能性は、まだまだ未知の分野が広がっていると言えるでしょう。ホヤは未来のエネルギー資源としても期待され、日本がエネルギー的に自立するための鍵を握るかもしれません。今後もホヤに関する研究や技術開発が進むことで、私たちの生活にどのような影響を与えるのか、ますます注目が集まることでしょう。

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