2024年9月2日の日本テレビ「news every.」では、東京の老舗店として長年にわたり地域に愛され続けるパン屋「ヨシナカブレッド」と蕎麦屋「三代目松月庵」にスポットを当てた特集が放送されました。どちらも家族経営で、地域の人々と強い絆を築きながら、時代の変化に合わせて進化し続けてきました。この記事では、それぞれの店舗の魅力、家族の物語、そして地域社会との関わりについて詳しくご紹介します。
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ヨシナカブレッド:家族で守り続ける71年の味と伝統
71年続く老舗パン屋「ヨシナカブレッド」の秘密
- 立地と店舗の紹介
東京都品川区の武蔵小山駅から徒歩約8分の場所にある「ヨシナカブレッド」は、昭和28年に創業された71年の歴史を持つ老舗パン屋です。創業者の初代・吉仲利夫さんが、戦後の復興期に人々の食生活を豊かにしたいとの思いから始めたこの店は、今もその精神を受け継ぎながら営業を続けています。 - パンのバリエーションと人気商品
「ヨシナカブレッド」では、サンドイッチや惣菜パン、菓子パンなど約80種類のパンを毎日提供しています。特に「きゅうりロール」や「ツナちくわ」、「おらんだぱん」など、ユニークな商品が人気を集めています。これらのパンは、一度食べると忘れられない味わいで、地元の常連客だけでなく、遠方から訪れるお客様にも愛されています。 - 1日に1500個以上売れる日も!その秘密とは?
多い日には1500個以上のパンが売れるという「ヨシナカブレッド」。その秘密は、豊富なパンのバリエーションと、家族経営ならではの温かい接客にあります。店内はいつも地元の人々で賑わい、フレンドリーな雰囲気が漂っています。パンの製造から販売までを家族全員で行うため、一つ一つに心が込められており、これが長年にわたる人気の理由となっています。
2代目・3代目が支える家族の物語
- 2代目店主・吉仲利一さんの情熱と歩み
2代目店主の吉仲利一さんは、高校卒業後にパン職人としての道を選び、26歳で店を継ぎました。40年以上にわたり、彼はパン作りに情熱を注ぎ続けてきました。地域のイベントや学校での販売活動などを通じて、パンの美味しさを広めるための努力を惜しみませんでした。特に、15年前に近くの大学に学食ができて客足が遠のいた際には、地域のイベントに積極的に出店するなどの工夫を凝らし、見事に復活を果たしました。 - 3代目の新しい風と挑戦
現在、3代目の長男・裕一さんと二女・真美さんも店の運営に積極的に参加しています。特に真美さんは、東京都立小山台高等学校でのパン販売を担当し、たった15分で160個を完売するなど、その人気ぶりを発揮しています。また、「一升パン」などの新たな商品開発にも取り組み、1歳の誕生日を祝うための伝統的なイベントに合わせた商品提供も行っています。こうした新しい試みが、地域の顧客層をさらに広げています。 - 家族全員でのパン作りと日々の生活
「ヨシナカブレッド」のパン作りは、午前1時の仕込みから始まります。2代目の利一さんがパン作りを指導し、弟の清孝さんがパンの焼き上げを担当。母・由美さんも朝から元気に店を手伝います。家族総出でパンを焼き上げる姿は、まさに一丸となったチームワークの象徴です。午前7時までに約80種類のパンが焼き上げられ、お店には次々とお客さんが訪れます。特に子どもに人気の動物パン「わにくん」なども店頭に並び、家族で笑顔を交わしながら、地元の人々に愛されるパンを提供しています。
地域への貢献とコミュニティとの絆
- 地域イベントとコミュニティとの関わり
「ヨシナカブレッド」は、地域イベントにも積極的に参加し、地元の人々との交流を深めています。保育園や高校へのパンの提供を通じて、子どもたちや学生との交流も大切にしています。特に、家族の一員としての存在感を示しながら、地域社会の中で重要な役割を果たしています。 - 新たな挑戦と未来への展望
家族全員で店を守り続ける「ヨシナカブレッド」では、今後も新しいアイデアを取り入れながら、地域に根ざした店作りを続けていく予定です。新しいパンの開発や地域イベントへの参加など、これからも多くの挑戦を続けることでしょう。
三代目松月庵:十割そばの伝統と家族の絆で守る味
台東区の老舗蕎麦屋「三代目松月庵」
- 創業70年以上の伝統を持つ蕎麦屋
東京・台東区のかっぱ橋道具街の近くに位置する「十割手打ちそば 三代目松月庵」は、昭和27年に創業された老舗蕎麦屋です。創業以来、長い歴史の中で地域の人々に愛され続けてきました。リニューアルしてから4年、店は新たな魅力を加えながらも伝統の味を守り続けています。 - 看板メニュー「二種盛り」とその他の人気料理
「三代目松月庵」の最大の魅力は、十割そばを使った「二種盛り」(せいろと田舎そば)です。このメニューは、香り高いそば粉の風味と、歯ごたえのある食感が楽しめる一品として人気を集めています。また、「鴨せいろ」や「カツ丼ランチ」も絶品で、幅広い客層に支持されています。
家族の力で進化し続ける蕎麦屋の物語
- 2代目店主・相川敏雄さんの職人技
2代目店主の相川敏雄さんは、この道50年以上のベテランで、現在は揚げ物担当として厨房を守っています。彼の時代には二八そばが主流でしたが、3代目の長男・嘉男さんが店を引き継ぐ際に、十割そばへの転換を図りました。この挑戦には7年の歳月がかかりましたが、ついに十割そばの専門店として再出発を果たしました。 - 3代目のリーダーシップと家族のサポート
3代目の嘉男さんは、店をリニューアルし、新たなメニューやサービスを導入することで、さらに多くの客を引きつけています。母・慶子さんは盛り付け担当として、また妻の奈緒美さんは接客担当として、家族全員が一丸となって店を支えています。こうした家族の協力が、「三代目松月庵」をさらに魅力的な店へと成長させています。 - 70年前のメニュー表と家族の歴史
店内には70年前のメニュー表が飾られ、訪れる客に長い歴史を感じさせます。リニューアル後の4年間で最高の売り上げを記録したのは、家族全員の努力と地域社会とのつながりの賜物です。店内で提供される料理の一つ一つには、家族の歴史とその時代ごとの変化が詰まっています。
地域行事とのつながりと最大の売り上げ
- 下町七夕まつりと地域とのつながり
「三代目松月庵」は、下町七夕まつりのような地域のイベントにも積極的に参加し、地元住民とのつながりを大切にしています。七夕まつりの日は、年間で最も売り上げが高く、普段の3倍の仕込みを行い、地域の需要に応えています。こうした地域との関わりが、「三代目松月庵」の成長と発展を支えています。 - 十割そばへのこだわりと未来への展望
十割そばの専門店としての地位を確立した「三代目松月庵」は、今後もその味を守り続けるとともに、新しい挑戦を続けていく予定です。家族の絆を大切にしながら、地域社会との結びつきを深め、さらに多くの人々に愛される店を目指しています。
まとめ:家族の力で守り続ける老舗の味と地域への貢献
「news every.」で特集された「ヨシナカブレッド」と「三代目松月庵」は、いずれも家族経営の力を存分に発揮し、長年にわたって地域に根ざした営業を続けている老舗です。家族の絆を大切にしながら、時代の変化に対応し、地域の人々に愛される存在であり続けています。今後もそれぞれの店がどのように進化し続けるのか、目が離せません。伝統を守りつつも新しい挑戦を続ける姿勢に、多くの人々が共感し、応援することでしょう。
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