【チコちゃんに叱られる!真夏の拡大版生放送スペシャル】大人数の声援が「わー」に聞こえる理由、陸上トラック競技が左回りの秘密、怖い話を聞きたくなる心理的な理由を解説!

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チコちゃんに叱られる!真夏の拡大版生放送スペシャル

2024年8月30日に放送された「チコちゃんに叱られる!」は、1時間にわたる真夏の拡大版生放送スペシャルでした。番組には、タレントの加藤浩次さんとホラン千秋さんがゲストとして登場し、チコちゃんとともに多くの興味深い疑問を深掘りしていきました。今回の放送で取り上げられたテーマは、「なぜ大人数の声援は『わー』に聞こえるのか?」、「陸上のトラック競技が左回りなのはなぜ?」、そして「なぜ人は怖い話を聞きたくなるのか?」といった、普段なかなか考えることのない素朴な疑問ばかり。これらの疑問について、番組を通じて明らかになったことを詳しくご紹介します。

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オープニングトーク:ホラン千秋のお弁当とキョエの豆知識

番組の幕開けは、チコちゃんがゲストの加藤浩次さんとホラン千秋さんを迎え、和気あいあいとした雰囲気の中でスタートしました。ホラン千秋さんのお弁当の写真がスクリーンに映し出され、その見事な盛り付けやバランスの良い内容が話題に。スタジオの出演者たちからは、「ホランさん、これ自分で作ったの?」という驚きの声が上がり、さらに会話が弾みました。

また、今回は特別にキョエちゃんが登場し、視聴者にためになる情報を伝えるという趣向も用意されていました。キョエちゃんのユーモア溢れる語り口とチコちゃんのツッコミの絶妙な掛け合いが、視聴者を楽しませるとともに番組の導入部分を盛り上げました。


なぜ大人数の声援は「わー」に聞こえるのか?

最初に取り上げられた疑問は、「なぜ大人数の声援は『わー』って聞こえるのか?」です。この疑問に答えるために、番組は実際にベルーナドームで観客の声を収録し、その分析を行いました。観客たちに「声援が『わー』と聞こえる理由は何だと思いますか?」と尋ねたところ、「アニメや映画の影響でそう思っている」という意見が多く寄せられました。さらには、歌手の郷ひろみさんも「みんな、わーって言ってるよね」とコメントするなど、さまざまな見解が飛び交いました。

しかし、科学的な正解は「バラバラの声が重なり合って響くと『わ』ができる」ということでした。これは北原真冬教授の解説によるもので、教授は「多くの声が同時に響くと、個々の音声が混ざり合い、『わ』という音に聞こえる」と説明しました。教授の実験によると、8人の声を重ねた場合は単語は認識できるものの、内容がはっきりと聞き取れない状態になります。さらに、20人、40人、320人の声が重なると、「ガヤガヤ」、「ザワザワ」、そして「ザー」というノイズに近い音に変わっていくのです。これらの音がスタジアムのような広い空間で反響することで、「わー」と一つのまとまった音に聞こえるのだといいます。

さらに、チコちゃんは「声の反響が重要な要素だ」と指摘し、反射した音が丸められて徐々に音量が上がることで、「わー」という音が生まれると説明しました。この実験には歌手の郷ひろみさんが協力する予定でしたが、台風の影響でコンサートが中止となり、実験は実現しませんでした。

  • ベルーナドームでの実験とその結果
    • 多くの人々が「わー」と聞こえる理由は音の重なりと反響
    • 8人、20人、40人、320人の声が重なることで変わる音の性質
  • 郷ひろみさんとの実験が中止になった背景

陸上のトラック競技が左回りなのはなぜ?

次に取り上げられた疑問は、「なぜ陸上のトラック競技は左回りなのか?」というものでした。多くのスポーツ競技では、選手はトラックを左回りで走ります。この理由について、番組はさまざまな説を検証しました。

まず、筑波大学の大林太朗助教が登場し、「右利きの人が多いことが理由である」という説を紹介しました。世界の人口の約90%が右利きであることから、右手を使ってバランスを取る際に、自然と左回りの方が走りやすいというわけです。右手を前方に振ることで、体が左に傾きやすくなり、自然と左回りになるという説明がされました。また、右利きの人は左足を軸として体を支えるため、左回りがより安定しやすいとも言われています。

歴史的には、最初のオリンピック競技では右回りで行われていましたが、第4回大会以降は左回りに統一されました。この変更には、文字文化や心臓の位置など、複数の説が存在します。欧米の文字文化に慣れた人々は左から右へ目を動かすため、視線の動きに合わせて左回りのトラックが自然だとされる説や、人間の心臓が左側にあるため、重心が左半身にかかりやすいという説も紹介されました。また、古代の戦車競走で、右手に武器を持つために左回りの方が戦いやすかったという説もあります。

番組では、右利きの選手が左回りと右回りでどちらが速く走れるかを実際に検証する実験も行われました。あばれる君が検証に挑みましたが、実は左利きであることが判明し、計画は思わぬ方向に。しかし、最終的に現役の陸上部員6名による実験が行われ、全員が左回りの方が速く走れることが確認されました。この結果からも、右利きが多いからこその左回り説が支持されました。

  • 右利きが多いから説の検証と結果
    • 左回りが自然と走りやすい理由
    • 歴史的な背景と変更の経緯
  • スーパーや店舗の動線にも応用される左回りの利便性
    • 実際に売上向上につながった事例も紹介

なぜ人は怖い話を聞きたくなるのか?

最後に取り上げられたのは、「なぜ人は怖い話を聞きたくなるのか?」という心理的な疑問でした。このテーマでは、女優のキムラ緑子さんが実際に怖い話を披露し、スタジオの雰囲気を一変させました。視聴者からの質問に対し、番組は専門家の意見を紹介しながら解説を進めました。

人が怖い話を聞きたくなる理由について、専門家は「危険か安全かを確かめたいという野生の本能が関係している」と説明しました。これは脳の大脳辺縁系が関与する働きで、人間が危険を察知して回避するために進化してきたものです。怖い話を聞いているとき、脳はその話が自分にとって安全かどうかを判断しようとしますが、その不確定な状態がスリルを感じさせます。このスリルが「ドキドキ」や「ワクワク」といった感情を引き起こし、結果的に怖い話をまた聞きたくなるというわけです。

一方で、怖い話やお化け屋敷が苦手な人もいます。これについても番組は解説し、「怖いことが起こる前から大脳辺縁系が『これは危険すぎる』と判断し、情報をシャットアウトしている」と説明しました。このような脳の反応もまた、人間が進化の過程で身につけた自己防衛のための本能的な働きなのです。

  • 大脳辺縁系の働きと人間の本能的な反応
    • 危険を察知するための脳の働き
    • 怖い話が引き起こす心理的な反応と感情
  • 怖い話が苦手な人の心理とその理由

まとめ:チコちゃんの生放送スペシャルで明かされた日常の謎

今回の「チコちゃんに叱られる!」の真夏のスペシャル生放送では、普段何気なく考えている日常の疑問が次々と解き明かされました。大人数の声援が「わー」に聞こえる理由や、陸上トラック競技が左回りである理由、そして怖い話を聞きたくなる人間の心理に至るまで、いずれも興味深く、視聴者の好奇心を刺激する内容ばかりでした。これからも、チコちゃんの「ボーっと生きてんじゃねーよ!」という言葉を胸に、私たちも日常の疑問に対して鋭く向き合い、楽しみながら学びを深めていきたいものです。次回の放送も見逃せませんね。

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