フランス人ミシュランシェフが探る「うま味」の秘密!浅草で堪能する伝統料理の魅力
2024年8月12日に放送された「YOUは何しに日本へ?」では、フランスからやってきたミシュラン一つ星シェフ、ケイモンさんが、日本で「うま味」を体験する旅に密着取材されました。フランスでも注目されている「うま味」という概念を、日本の伝統料理を通じてどのように感じたのか、ケイモンさんの旅を詳しくご紹介します。
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フランスでも注目の「うま味」とは?ケイモンさんが探るその真髄
ケイモンさんはフランスで「うま味」の概念が広がっていることを背景に、実際にその発祥の地である日本で「うま味」を体験したいと考え来日しました。「うま味」は日本の料理文化において、昆布だしなどを使った伝統的な調理法と密接に関わっています。鎌倉時代から続くこの調理法は、明治時代に東京帝国大学の池田菊苗博士によって、グルタミン酸という成分が発見されたことで科学的にも解明されました。この発見がきっかけで、「うま味」は「UMAMI」として世界中に広がり、フランスでも多くの料理人がその価値を再評価しています。
浅草での出会い:行列必至のみそ汁専門店「MISOJYU」で味わう「みそポトフ」
ケイモンさんの最初の目的地は、東京・浅草にあるみそ汁専門店「MISOJYU」。この店は、地元の人々だけでなく観光客にも人気があり、長蛇の列ができることでも知られています。ケイモンさんは約1時間待ち、店内に入りました。彼が注文したのは「みそポトフ」。強羅昆布と鰹節から取った出汁に中辛口味噌をブレンドしたこの一品は、素材の持つ「うま味」が存分に引き出されています。ケイモンさんは、その深い味わいに無言で食べ続け、「口の中にあるすべての味を感じたい」と、その感動を言葉に表しました。
老舗の和風醤油ラーメン店「与ろゐ屋」で感じた究極の「うま味」
次にケイモンさんが訪れたのは、浅草にある老舗の和風醤油ラーメン店「与ろゐ屋」です。この店は、伝統的な日本のラーメンを提供し、地元でも根強い人気を誇っています。ケイモンさんが注文したのは、「らーめん(和風醤油)」。このラーメンは、うま味成分が豊富に含まれるカツオを長時間煮込んだスープが特徴で、一口食べただけでその深い味わいに魅了されました。ケイモンさんはスープまで完食し、「このスープには日本のうま味が凝縮されている」と感想を述べました。
アニメに影響を受けたフランス人シェフがたどる料理の道
ケイモンさんが日本に特別な思いを抱く理由の一つに、日本のアニメがあります。12歳の頃から日本のアニメに夢中になり、特にアニメに登場する料理シーンや料理人たちに強く影響を受けました。彼はアニメの世界に描かれる料理の素晴らしさに憧れ、シェフになることを決意。15歳の時に親元を離れ、本格的にシェフとしての修行を開始しました。10年の修行を経て、現在ではフランス郊外のレストランでミシュラン一つ星を獲得するチーフシェフとして活躍しています。それでもなお、彼は「もっと経験を積まなければならない」と語り、常に向上心を持ち続けています。
江戸時代から続く伝統の味「ねぎま鍋」を浅草一文で体験
ケイモンさんが最後に訪れたのは、江戸時代から続く伝統的な料理を提供する浅草の名店「浅草一文」。ここで彼が注文したのは「ねぎま鍋」です。この料理は、江戸時代の知恵が詰まった一品で、冷蔵技術が発達していなかった時代、マグロを醤油に漬けて保存するという方法が取られていました。しかし、脂の多いトロの部分は保存が難しく、捨てられることが多かったため、醤油で臭みを消し、火を通して食べる工夫がなされました。ケイモンさんはこの料理をじっくりと味わい、「この料理には江戸の知恵と日本のうま味が凝縮されている」と感銘を受けました。さらに、料理人との会話を通じて、日本人にとっての「うま味」の意味やその歴史についても理解を深めました。
まとめ:フランス人シェフが見つけた「うま味」の真髄と日本料理の奥深さ
今回の「YOUは何しに日本へ?」では、フランスから来日したミシュラン一つ星シェフのケイモンさんが、日本の「うま味」を追求する旅が描かれました。浅草で訪れた名店の数々では、彼が求めていた「うま味」の真髄を感じることができ、日本料理の持つ深い歴史とその魅力に触れる貴重な体験となりました。ケイモンさんの旅は、単なるグルメ旅にとどまらず、日本の伝統と文化に対する理解を深めるものでもありました。彼の視点を通して、私たちも改めて「うま味」という日本独自の味覚の奥深さを再認識する機会となりました。
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