年金だけで生活費は足りるのか?受給者と若者の不安を徹底取材|導入文
2024年10月15日放送の「Nスタ」では、年金受給者と若い世代が抱える「年金だけで生活は成り立つのか?」というテーマが取り上げられました。多くの受給者が年金支給日を迎え、生活の現状について語る一方で、若い世代からは年金制度への不安の声が上がっています。年金だけで生活が成り立つかどうかは、生活スタイルや住居費などによって大きく異なるため、現実はさまざまです。年金に依存している人たちの実情を探り、将来に向けた対策を考えます。
【林修の今知りたいでしょ!】人生の先輩が語る!やってて良かった年金と老後の資産管理術|2024年9月26日放送
年金受給者の現状|足りている?足りない?
82歳男性「月に25万円の年金」
ある82歳の男性は、月に25万円の年金を受け取っていると語りました。この男性は、40年以上大手物流会社に勤務した経歴があり、十分な年金を確保しているものの、家賃や生活費を差し引くと余裕があるわけではありません。それでも、現状の生活には満足しているとのことです。
- 受給額: 25万円/月
- 状況: 生活は可能だが、余裕はあまりない
84歳男性「月20万円では10万円ほど足りない」
別の84歳男性は、月に20万円の年金を受け取っていますが、生活費としては10万円ほど不足していると語ります。特に家賃に毎月12万円を支払っているため、生活費を賄うのが難しい状況にあります。年金だけで生活するには、やはり住居費が大きな負担になることがわかります。
- 受給額: 20万円/月
- 課題: 家賃が12万円で、生活費が不足
90歳女性「月13万8000円で生活は足りている」
90歳の女性は、月13万8000円の年金を受け取っており、マンションのローンが完済しているため、生活に大きな問題はないと話します。家賃やローンなどの固定費がないことで、比較的余裕を持った生活を送っているようです。
- 受給額: 13万8000円/月
- 状況: 十分な生活が可能
82歳女性「夫と合わせて2か月で約43万円」
82歳の女性は、夫婦で年金を受け取っており、夫の年金は2か月分で31万7000円、本人は2か月で12万円を受け取っています。夫は現在も働いており、年金だけで生活することなく、収入を維持している状況です。また、貯金も600万円以上に達しており、将来への備えもできています。
- 夫婦の受給額: 夫31万7000円+妻12万円/2か月
- 貯金: 600万円以上
年金制度の現状|国民年金と厚生年金の違い
国民年金と厚生年金の受給額
ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子氏によれば、国民年金の受給額は月に6万8000円(満額)です。これに対して、会社勤めをしていた人には厚生年金が上乗せされます。例えば、20歳から60歳までの40年間、平均年収500万円で働き続けた場合、厚生年金は約9万1000円/月。これに国民年金を合わせると、月額で15万9000円程度の年金が受け取れる計算です。
- 国民年金: 6万8000円/月(満額)
- 厚生年金: 9万1000円/月(平均年収500万円の場合)
- 合計: 15万9000円/月
離婚した場合の年金分割
さらに、離婚した場合の年金分割についても説明がありました。結婚期間中に夫が会社員で、妻が専業主婦だった場合、妻は10年分の厚生年金の記録と国民年金を受け取ることが可能です。ただし、離婚後2年以内に申請が必要です。
若い世代が抱える年金への不安
若者の声「将来、年金は貰えるのか?」
28歳の女性は、将来に対して年金が貰えないかもしれないという不安を抱えています。「年金は貰えないかもしれないから、自分で積み立てようと思う」と語っており、現代の若い世代は、年金制度が将来にわたって維持されるかどうかに強い疑問を持っていることが伺えます。このため、積立型の保険や投資など、年金以外の方法で将来の生活資金を確保しようとする人が増えています。
まとめ|年金だけで生活するには工夫が必要
「Nスタ」の放送では、年金だけで生活できるかどうかは、個々の状況や生活スタイルに大きく依存することが明らかになりました。年金の金額だけでは十分でない場合も多く、家賃やローンなどの固定費を抑えることが大きなポイントです。また、若い世代にとっては、年金制度への不安から自分自身での積み立てが必要になる可能性が高まっています。将来に向けた計画を立てつつ、年金を含めたライフプランを考えることが重要です。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
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